【eBayで開業届は出したほうがいい?】個人の開業届は必要ある?

 

eBayで販売を始めたいけど、開業届を出さないとだめなの?

eBayセラーは個人事業主?

開業届を出すのと出さないのでは、どう違うの?

 

今回はこちらの疑問にお答えしていきます。

ここ数年、eBayでセラーとして出品し、利益を得る販売者が増えてきました。

以前は、いわゆる‘せどり’など国内で転売をして利益を出す副業をする人が多くいましたが、eBayはそのグローバル版と言えるでしょう。

 

ただeBayを始めるときに、【開業届を出すべきかどうか?】で迷う人もいるようです。

今回は特にその開業届とeBay販売について、お話しようと思います。

 

 

目次

そもそもeBay販売とは?

 

まずはeBayについて、あらためてざっと確認しておきましょう。

 

eBayとは、アメリカに本社を置く世界最大規模のインターネットオークションサイトです。

その規模は日本の最大ネットオークションである、『ヤフオク!』のユーザーが約1,000万に対し、eBayアクティブユーザー数は、ざっと1.8億人以上と言われています。

 

またユーザーの国籍は190ヵ国以上にまたがっています。

そのため世界最大の越境ECマーケットプレイスとして、販路のグローバル化を求める有名ストアや個人ストアの出店もさることながら、一個人が販売を行う場としても注目されてきました。

 

そのほとんどの人は、以下のようなものを売っています。

●個人の持ち物

●手に入りやすい100円ショップの商品

●ヤフオク!やAmazonの商品

 

日本のマーケット価格で入手したものに、利益をプラスして、海外で売れるものをピックアップして販売するなど、個人レベルでできる範囲のものからスタートしています。

 

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eBayで販売を始めるに当たって開業届の必要性

手軽に始められるeBay販売ですが、始めるときに、個人の趣味レベルで販売し始める人もいますし、

はじめから屋号を持ち、その後の規模拡大を念頭に入れ、計画的にアカウントを育てながら着々と販売数を伸ばしていくセラーもいます。

 

個人レベルで販売していて、次第にリピーターがついて販売数も上がっていき、その後にストアアカウントにアップグレードするというケースも少なからずあります。

 

しかし開業届の視点からお話しすると、最初からストアとして販売する場合、また個人レベルであっても、開業届はeBay販売の開始と同時にしておいたほうがいいと言えます。

 

その理由は色々とあります。ひとつずつ見ていきましょう。

 

 

①受けられる税控除の幅が大きい

開業届を提出すると、個人事業者として青色申告ができるようになります。

確定申告には白色と青色申告がありますが、複式簿記で提出する青色申告をすると、最大65万円の控除が受けられるようになります。

ただし、青色申告承認申請書を提出しないと、青色申告はできません。

開業届と同時に必ず青色申告承認申請書も一緒に提出しましょう。

 

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②屋号で銀行口座が持てる

ストアアカウントでは個人名でなく屋号を使うことが多いですね。

開業届を提出しておくと、屋号名(付き)で銀行口座を開設できるようになります。

屋号名での銀行口座があれば、個人で利用する口座と管理がしやすくなります。

また顧客や仕入先間の送金においても、屋号を口座名義に使えるため双方にとって判別しやすくなります。

何より「ストア名」をよく覚えてもらいやすくなります。

 

③赤字を年ごとの黒字と相殺できる

 

eBayを始めた人なら誰もが直面するセリングリミット(出品リミット/マンスリーリミットとも呼ばれていますね)。

初心者セラー泣かせの制度に苦労された方も多いと思います。

 

セラー初心者は、eBayを始めてから、はじめの数カ月間は、eBayを通して得られる収入は相当に少ない事を覚悟しなければなりません。

 

さらに、この難関をクリアしたとしても、その後一年ほどは、アカウントを育てるために販売実績や経験を積むことに重点が置かれます。

そのため利益を得ることは二の次と考えるのもやむを得ません。

そして出品物の在庫の確保や、発送用の梱包材費用等の出費もかさむので、赤字状態が続くことも少なくありません。

 

むしろ、その状況を乗り切れるかどうかも、eBayセラーとして長くやっていくための一つの指標となるくらいです。

実際、この段階で多くの初心者セラーが脱落してしまうのは、想像が難しくないと思います。

そんなときに大変ありがたいのが、“赤字の繰り越し”です。

これは会計上の損失を、繰り越して赤字発生以降の年の黒字と、相殺して税金を計算できるというものです。

 

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初期のころが最も条件が厳しいeBayセラーにとって、大変ありがたい制度です。

そして適応されるのは、開業届を提出して個人事業主として青色申告ができてこそです。

なお、青色申告を行うには、開業日から2か月以内に『青色申告承認申請書』を提出しなければなりません。

これがないと、白色申告しかできなくなります。

 

“業務を開始した日から2か月以内に「青色申告承認申請書」を納税地の所轄税務署長に提出してください。”

引用元:国税庁「 No.2070 青色申告制度 」

 

④30万円未満の備品を一括経費にできる

 

安く仕入れた物品を安価で売りさばくセラーにとっては、大変助かる制度ですね。

 

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⑤家族への手当も経費にできる

はじめのころは純利益が少なく、収入が安定していない状況下のため、コストのかかる外注は控え、出品から梱包、発送までを全てセラー自身が手掛けることも多いでしょう。

 

売上が徐々に伸びたとしても、梱包・発送作業を外注するほどではないときは「家族の手」を借りるセラーも多いのではないでしょうか。

 

その場合に家族を従業員とみなして、給与を経費とすることができます。

この場合も事前(開業日より2か月以内)に『青色事業専従者給与に関する届出書』を提出しておかなければなりません。

 

可能性があるセラーは忘れず提出しましょう。

【まとめ】eBay事業者は開業届だけでなく税理士選びも大事

 

今回は開業届を出して「事業主」になると、メリットが得られるという話しをしました。

開業届を出すことで、eBayセラーとし活躍したい!という気持ちを盛り上げてくれることもメリットのひとつかもしれません。

ただ初めての事で開業に関して全くわからない。。

青色申告に関してはさっぱり。

こんな方も多いと思います。

開業届や申告に関しては税理士の力を借りることをオススメします。

何よりセラー自身が本業に集中できますし、売上を伸ばすことに専念できるからです。

タックスボイスでは、eBayに強い税理士の紹介を行なっています。

ぜひ、eBayセラーで、税理士に相談したいことがございましたら、お問い合わせください。

eBayに強い税理士の紹介はこちら!

 

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この記事を書いた人

株式会社トライパートナーズ 代表取締役 山崎友也

当サイト「タックスボイス」運営者です。

相談実績1,000件以上。

税理士紹介のコーディネーターをしています。
日々電車に揺られ西に東に奔走しています。

税理士さんについて知らない社長さまも多く、考え方のギャップを
埋めたい!と思いブログサイトを立ち上げました。

IT、建設業、美容室、飲食店、eBay、せどり、不動産業、エンジニアなど。

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