【IT業界に強い税理士とは?】どんな人を顧問にしたい?
こちらの疑問にお答えしていきます。
最近では、自分で会社を作ってIT事業をするフリーランスの方も増えてきました。
ITは参入障壁が低く、低リスクで始められるのが魅力です。
そんな時代のなか税理士も「IT業に強い」事をうたう事務所が増えてきました。
今回は「IT関係に強い税理士はどういう税理士か?」についてお話ししたいと思います。
【はじめに】IT企業はどのような種類があるか?
まず最初にIT事業にはどのようなものがあるか?お話ししておきます。
●アプリケーション開発
●システム開発
●ECサイト運営
●ゲーム制作
●Webサイト制作
●ITサポート会社
●IT広告代理店
●通信サービス業界など
●SES事業
「IT」とひとえにいってもこれだけの種類があります。
インターネットを取り巻く業種、全てがITの仕事といえます。
1件あたりの単価が大きい業種も多く、IT関係特有の会計処理もあり、
【税理士もそれに精通しているか否か】で会社に与える影響も変わってきます。
それではITに強い税理士とはどのような人か?お話ししていきます。
IT業界に強い税理士とはどういう人か?6つのポイント
ポイントをまず6つまとめます。
①クラウド会計を使いこなせる
②ITツールを普段使いしている
③若手の税理士(スタッフ)が揃っている
④資金調達に強い
⑤補助金・助成金に強い
⑥IT企業の顧問先が多い
それぞれみていきましょう。
①【ITに強い税理士】クラウド会計を使いこなせる
例えば会計ソフトでいえば、「freee」や「MFクラウド」など、クラウド会計を使っている税理士事務所があります。
●ネット環境さえ整えば、オンラインでつながれる
●リアルタイムで会社の財務状況を把握できる
●低料金で使い勝手が良い
上のようなメリットがあるため、クラウド会計は若手起業家に人気のある会計ソフトです。
税理士は古い体質のところが多いですが、クラウド会計が浸透してきました。
しかし、税理士の中でも十分に使いこなせていない事務所も多くあります。
こだわりがあるソフトを使っていると、なかなか最新のクラウド会計に移行ができないというのがあります。
自分たちが使えないものを顧問先にもすすめられないのが大きな理由です。
開業当初から、クラウド会計に触れている若手の税理士は、クラウド会計の使い方の指導もできますし、使い勝手の良さを伝えることもできます。
お客様でクラウド会計を取り入れていれば、クラウド会計を使いこなしている税理士事務所との相性はとてもいいといえます。
②【ITに強い税理士】ITツールを普段使いしている
今やチャットワークやLINE、スカイプなど【ITツールを普段使いしている】という点でもIT業界に強い税理士といえます。
ITツールを使いこなしていれば、IT企業は以下のようなメリットが得られます。
●効率的に時間を使えるようになる。
●直接訪問がなくてもミーティングができる。
●相手の時間を邪魔させるがない。
●時間が空いている時にレスポンスができるようになる。
IT会社では社員同士の意思疎通をチャットワークやスカイプなどで共有しているところも多いと思います。
税理士もITツールが日常的に使う事ができていれば、会社と同じように会議もできますし、やりとりも、断然スムーズにすることができます。
③【ITに強い税理士】若手の税理士(スタッフ)が揃っている
IT関係に強い税理士を選ぶ上で、意思疎通の図りやすさは重要です。
年齢が若い税理士事務所を選ぶことで、伝えたい事がスムーズに相手に伝わりますし、そのぶんストレスなくコミュニケーションが取れるようになります。
税理士の平均年齢は65歳と呼ばれています。
年配の税理士より現在のITツールに慣れているところも多く、そのぶんレスポンスが早いこともあります。
若手の税理士でいうと独立して数年という方もいるため、若手起業家と同じ年代ということも珍しくありません。
同じ年代でスタートアップ時に色々相談が乗ってもらうことはいい影響を与えてくれます。
④【ITに強い税理士】資金調達に強い
スタートアップ時は何かと資金がかかります。
IT企業にかかる経費で最も大きいのは、優秀な人材を確保するための「人件費」です。
最初に資金を確保するために「資金調達に強い税理士」とつながっておくことは重要です。
●金融機関の担当者を知っている
●〇〇銀行とのパイプがある
融資に対する壁を低くすることができます。
また日本政策金融公庫などでも、担当者との面談に同席したり、時には事業計画を作ってくれたりします。
専門知識もないとできないため、資金調達に税理士だとスタートアップ時だけではなく、
これから会社が大きくなっていく為の資金の相談にも力になってくれるでしょう。
⑤【ITに強い税理士】補助金・助成金に強い
ITツールを導入する際、もらえる補助金があります。
IT導入補助金と呼ばれるものですが、ITツールの促進を促すことを目的にしたもので、そのための補助金を交付しています。
その申請方法を税理士が知っていると、その情報をフィードバックすることできます。
またその申請を顧問契約とは別に成功報酬で行ってくれたりします。
補助金の情報を知っていることも大きいですが、実際申請を代行してくれるところだと、なおさらIT企業はメリットがあるといえます。
⑥【ITに強い税理士】IT企業の顧問先が多い
IT関係のお客さんが多ければ、IT特有の内容もわかっていますし、情報のフィードバックもできます。
何より税理士の顧問先にIT企業が多ければ、社長さまから支持されているのもわかります。
いわば「顧問先の数」は税理士自身がその業界に信頼を得ているか、指標のようなものです。
【まとめ】ITに強い税理士は財務パートナーになって欲しいレベルで探す
今回は、IT関係に強い税理士についてお話ししました。
もう一度おさらいをしておきます。
【IT関係に強い税理士とは?】
①クラウド会計を使いこなせる
②ITツールを普段使いしている
③若手の税理士(スタッフ)が揃っている
④資金調達に強い
⑤補助金・助成金に強い
⑥IT企業の顧問先が多い
スタートアップ時や会社が成長するときに付き合う税理士は、
財務パートナーや会社の右腕のような存在になってくれる人を探すのがベストです。
税理士との付き合いがそのまま会社の利益に跳ね返ってくるからです。
ITの会社が増えるにつれ、税理士業界もますますその波に乗ってついていかなければなりません。
まだまだ完全に浸透しているといえないからこそ、税理士探しも上記の6つを踏まえて見つけていかなければなりません。