【顧問料0円の税理士は本当におトク?】メリットデメリットをまとめてみた!
まだ事業をスタートしたばかりだし税理士の料金を抑えたい!
顧問料0円の税理士に頼もうか迷っている。
格安だけど、本当に大丈夫かな?心配。。
顧問料0円の税理士の注意点って何かある?デメリットも教えて!
今回はこちらの疑問にお答えします。
料金の最安値をうたう税理士の中では顧問料0円を目にする機会も増えてきました。
事業をスタートしたばかりなら、なるべく税理士に支払う料金を格安に抑えたい気持ちも強いでしょう。
その点、顧問料0円はとても魅力的な料金体系です。
ただ上手い話には裏があるように、【本当に大丈夫なの?】と心配になる方も少なくないはず。
顧問料0円のデメリット、なぜ顧問料0円でも税理士側のメリットが出るのか?
理由が分かれば税理士選びの選択肢の幅も広がります。
先に結論を申し上げます。
顧問料0円の1番のデメリットはズバリ見せかけの金額で通常より高くなるリスクがある、ということです。
入り口を安く見せる事でオプション料金として、上乗せしていく方法をとっている税理士もいるので、そこが一番の注意点です。
金額が安いと思ったのに、実際高くなってしまっては意味がありませんね。
本文で詳しく説明していきますので、ご興味のある方はぜひご参考ください。
顧問料0円税理士とは?
まず定義からおさらいです。
顧問料0円の税理士とは文字通り毎月の顧問料が0円の料金体系の税理士事務所です。
決算申告料金のみのところもあり、スポット契約に近いため、年一回の付き合いになることが多いです。
税理士は毎月の顧問料は段階的に積み上がっていくストック収入が、魅力的なビジネスモデルとされています。
このストック収入を無視するわけなので、税理士としても不安定なビジネスモデルになってしまいます。
税理士が大変になるのでは?
そう考える方もいますが、実際は大変ではありません。
そこには税理士ならではの数多くのメリットがあるからです。
それでは顧問料0円にできるメリットをひとつずつ見ていきましょう。
顧問料0円にできる税理士側の5つのメリット
まず顧問料無料にする税理士側のメリットを5つあげておきます。
①不満が出にくい
②スタートアップの事業主との接点が持てる
③責任が重くなりづらい
④担当者のスキルの差が出づらい
⑤他サービスを売りやすくなる
①不満が出にくい
税理士に不満が出る理由のひとつに「顧問契約をしているのに何もしてくれない」というのが一つあります。
継続的なサービスをしているこそ出てくる不満です。
ただ顧問料0円であれば、スポットの付き合いなので顧問契約に比べると、最低限サービスを抑えらるため、不満も出にくいのです。
申告に対しての料金なので、事業主も割り切れる人が多く、解約されにくいというメリットが出てきます。
顧問料0円は不満をあらかじめ抑える予防策の一つとして考える税理士も多くいるのです。
②スタートアップと接点が持てる
顧問料をおさえたい方はスタートアップに多くいます。
事業をはじめたばかりは初期投資もかかりますし、なるべく料金をおさえたいと考えるからです。
またスターアップは、はじめて税理士と付き合う方も多くいるでしょう。
顧問料0円にすることで、その層にアプローチできることが税理士にとってのメリットです。
税理士としても最初に付き合っておけば、よほどサービスの質が落ちない限り、切り替えはおきないと考えます。
インパクトのある顧問料0円をうたうことで、その層を多く獲得できる戦略なのです。
③責任が重くなりづらい
顧問契約は継続的な付き合いだからこそ、それに応じたサービスを求めらるのは前述の通りです。
負担や責任も重くなりますので、税理士側のストレスも多く出てきます。
あまりストレスを抱えたくないと考える税理士は、スポット契約のみしか受け付けていない方もいるくらいです。
顧問料0円はお互い割り切った付き合いをすることができます。
④担当者のスキルの差が出づらい
税理士は、顧問料0円にすることで、専門的な税務アドバイスを抜きにした申告処理の仕事に焦点を置くことができます。
顧問契約のように踏み込んだアドバイスを抜きにできるので、そこまで担当者のスキルの差が出にくいのがメリットです。
税理士事務所のサービスの特徴として、担当者によってサービスの質が変わってくることがあります。
税理士事務所の仕事は顧問契約でいえば、新人とベテランのスキルの差に偏りがでてきます。
きっちり育成された担当者を当てられればいいのですが、
顧問料の安さによっては新人をあてなければならないことも出てくるでしょう。
担当者の対応やスキルに依存することになってしまいます。
ただ顧問料0円で割り切れればどうでしょうか。
申告処理に集中できるので、正しい申告さえできれば、経験上のスキルの差が出やすいものは、ある程度除外できます。
顧問料0円は、税理士事務所の人手不足に対応する一つのサービスの変容ともいえます。
⑤他サービスを売りやすくなる
無料で人を集めて、ファン化してそのあと商材を売るのがフリー戦略のセオリーです。
税理士事務所は顧問料0円のインパクトで他の税理士と差別化できるので、顧客を集めやすくなります。
顧問先を多く集めたのち、他のバックエンド商品を売ること利益を上げている事務所も多くいます。
他サービスとはなんでしょう?
相続案件
資金調達案件
助成金案件
コンサル案件
保険商品
節税商品
このあたりが考えられます。
顧客との接点が持てれば、未来的に発生するであろうこれらのサービスを売りやすくなるということです。
以上が6つのメリットです。
顧問料0円にできる税理士側の利益が分かりました。
さて次に事業主側のメリットを見ていきましょう。
顧問料0円にする事業主側の2つのメリット
①顧問料を0円にする事ができる
言うまでもないことですね。
毎月の固定費を削減することができます。
スタートアップ段階では、税理士に求める優先順位として料金重視の方はいいと思います。
②割り切った付き合いができる
ビジネスライクな付き合い方ができます。
申告だけしてもらいたい人にはとてもメリットが高いと言えます。
税務アドバイスでオプションが取られることも多いですが、そこまで税理士にサービスを求めない方はいいと思います。
顧問料0円にする4つのデメリット
①実際安くない可能性がある
顧問料0円は料金が安いのが魅力ですが、実際気をつけなければならないのも料金なのです。
実は他のオプション料金で請求してくることも多いからです。
顧問料0円に惹かれて問い合わせをしてみたけど、実際の相場の料金よりも高くついてしまった!なんてことはよくあるからです。
あとはタイムチャージ制度です。
時間あたりの料金に設定しているところも多く、税務相談をするたびに料金を請求する事務所もあります。
このあたりは事前に確認できるところもあるので、面談時に確認をしていく必要があります。
②税理士がキャパオーバーの可能性もある
安さで大量集客した税理士事務所はキャパオーバーになる可能性が高くあります。
税理士事務所はマンパワーに依存する労働集約型のビジネスです。
担当者のもてるお客様の数も限られているため、通常の税理士事務所よりキャパの問題は常に考えられます。
こう思うかたもいるかもしれません。
しかし、しわ寄せはお客様側にもやってきます。
税理士が忙しいあまりに、
ぎりぎりになって申告をする事になった!
担当者と連絡がつかない!
会計処理のミスが生じた!
税理士事務所のミスが会社の損害になって来ることも考えられるのです。
③数年間の契約の縛りがある
税理士事務所の契約期間は通常1~2年間です。そのあとは自動更新が基本です。
ただ顧問料0円は短期で解約されないように、3年以上契約を縛ってくることも珍しくありません。
縛りの期間が長くなると、いざ不満が出てきてもすぐに解約することはできません。
悪い税理士と当たった場合は、まるまる不利益になるので注意が必要です。
④記帳代行を受けていない
実は顧問料0円は丸投げしていないパターンが多いです。
決算処理に焦点を当てているので、
ある程度会計ソフトに入力する必要が出てきます。
会計ソフトに打ち込む時間がない
本業が忙しくて全て税理士に依頼したい
こんな方は顧問料0円の形態が逆に向いていないことも多いでしょう。
デメリットも全て踏まえて付き合うことを考えるのがベストです。
顧問料0円の税理士はどうやって選んだらいい?
これらのデメリットを踏まえて顧問料0円の税理士はどう選んだらいいでしょうか?
価格重視で税理士を探させている方は、「顧問料0円 税理士」「格安 税理士」などのキーワードで検索して、サイトでアピールしている税理士を選ぶといいでしょう。
デメリットを頭にいれて、面談の際にいろいろ突っ込んで質問することで、理想の税理士に近づける可能性も高まります。
また顧問料0円税理士は、別の方法で探すこともできます。
はじめから顧問料0円の税理士を探すのではなく、価格交渉して0円にする事もできます。
会計ソフト入力を自社で行う(自計化)、訪問をなくす。
サービスをシンプルにする事で税理士の顧問料0円にして、決算のみの付き合いをすることもできます。
ただ自分で交渉するのは気が引けるという方も多いでしょう。
また本当にその税理士がいい税理士かやはり判断に困ることも多いと思います。
その時は税理士紹介サービスを頼るのも一つです。
希望の税理士を無料紹介してくれて、顧問料の交渉も行なってくれるので、求めている
税理士に近づける可能性も高くなります。
【まとめ】税理士選びはタックスボイスにお任せください!
今回顧問料0円税理士のお話しをしました。
顧問料0円はデメリットも多く、本当にいい税理士事務所にあたるかは分からない事もあり、不明確なことも多いです。
また税理士は顧問料0円を狙い過ぎるのではなく、税理士との付き合いは社長との相性も大事なところです。
税理士との付き合いは価格だけでは計ることはできず、フィーリングも重要視することで長く付き合えることが多いからです。
タックスボイスでは様々な税理士さんとの提携がありますので、あなたに合った人を無料で紹介することができます。
ぜひ税理士選びのお困りの方はタックスボイスにご相談ください。