【節税コンサルティングは必要?】税理士との違いと利用時の注意ポイント
節税コンサルティングと税理士、どちらを依頼すべきか悩む人は珍しくありません。
悩む理由は、「節税に関するアドバイスを受けたい」という希望と「申告の業務を依頼したい」という希望が混在する経営者がほとんどだからです。
▼この記事でわかること
・節税コンサルティングと税理士の違い
・節税コンサルティングの必要性と注意点
・依頼すべき税理士の特徴
経営をしていれば節税をしたいと考えることも、面倒な税務関係の業務を楽にしたいと考えることも当然のこと。
ではいざ業務の依頼をしようと思ったとき、節税コンサルティングと税理士はどんな点が違うのでしょうか?
結論をお伝えすると、節税コンサルティングと税務業務、「どちらもできる税理士」に依頼をするのがベストです。
なぜ税理士が良いのかというと、節税コンサルティングは税理士のできる業務範囲をカバーできないからです。
この記事では、節税コンサルティングと税理士の違いを詳しくご紹介したあと、なぜ節税コンサルティングができる税理士がベストなのかをわかりやすく解説します。
「節税コンサルティング」と「税理士」の違いとは?
節税コンサルティングと税理士の違いは主に、下記の2点にあります。
①資格の有無
②独占業務の有無
上記の違いから、節税コンサルティングと税理士ができる業務範囲には、大きな差が生まれます。
それぞれのポイントについて、詳しくご紹介します。
節税コンサルティングと税理士の違い①:資格の有無
節税コンサルティングと税理士の最も大きな違いは、「資格」の有無です。
税理士は税務のプロとして「国家資格」を持つものだけが名乗ることのできる職業とされます。
広く認知されている通り、税理士の資格を取るためにはしっかりと専門知識をつけなくてはいけません。
一方で「節税コンサルティング」には、資格はありません。
節税に限らずどんなコンサルティング業務であっても同様に、国家資格にあたる資格は存在しません。
資格として名乗れるとすれば、中小企業や個人が独自で作っている「民間資格」です。
節税コンサルティングと税理士の違い②:独占業務の有無
「国家資格」には、資格を持つ者だけが業務にあたれる「独占業務」があります。
税理士の独占業務ができるのは、税理士の国家資格を持っている者だけです。
▼税理士にしかできない業務
・税務相談
・税務代理
・税務書類の作成
つまり、ほとんどの税務に関する依頼は、税理士にしかできないものだと思っておきましょう。
一方で節税コンサルティングなどのコンサルティング業は、実力がなくても「コンサルティング」と名乗ることができます。
実績があるかどうかが要となるため、怪しいコンサルティング会社やコンサルタントを名乗る人には注意しましょう。
節税コンサルティングに依頼したい!注意点とは?
主な注意点は、「依頼希望の範囲がコンサルティングにはできない」可能性があることです。
税務関係の中には法律上、税理士にしかできない業務が存在します。
頼りたい会計業務の範囲が、コンサルティングに対応できない税務上の業務である場合には、別途で税理士に依頼をしなくてはいけなくなります。
つまり費用がかさむということです。
▼税理士の資格がなくてもできる業務の例
・記帳代行(帳簿付け)
・会社の決算書の作成(損益決算書など)
・一般的な節税方法の解説
直接的な税務相談にあたることはできないため、誰がやっても同じ結果になる帳簿付けなどの単純作業が主な業務となります。
「税理士独占業務」は無料でも税理士法違反
万が一、節税コンサルティングが税理士の独占業務を「無償」で引き受けると言う場合、税理士法違反にあたるため絶対に依頼はしないでください。
このような行為を別の資格で例えるなら、「私は看護師の資格はないですが、無償で注射を打ちますよ」と言っているようなものです。
さらに、コンサルティングとしてのアドバイスが万が一間違っていたとしても、税務関係の責任は全て経営者のものとなります。
結論:節税コンサルティングのできる税理士がベスト
節税コンサルティングなどのコンサルティング業ができるだけでは、税務関係が手薄になります。
いくら節税に関する知識をつけたところで、税務関係の業務が楽にならないのでは、あまり意味がありません。
節税コンサルティングと税理士どちらも利用するのも良いですが、費用や手間をなくしたいなら「節税コンサルティングのできる税理士」を雇うのがベストです。
税理士としての業務をこなしながらコンサルティングもしてくれるとなれば、経営の全体像を把握した上でのアドバイスも受けられるでしょう。
節税コンサルティングのできる税理士の特徴とは?
節税コンサルティングのできる税理士とは、ひとことで言えば「経営者にとって良いパートナーになれる税理士」です。
税理士とは税金関係の業務をプロとしてこなせる存在のことですが、それだけではなくコンサルティングによる「問題解決能力」がある税理士こそ、優秀な税理士と言えるでしょう。
節税コンサルティングができる税理士の特徴は、主に下記です。
①経営者の目線に立って節税対策ができる
②目の前の業務だけでなく広い視野でニーズが読み取れる
③データを読み取って客観的なアドバイスができる
それぞれのポイントについて、ご紹介します。
税理士の選び方①:経営者の目線に立って節税対策ができる
税金関係の業務を淡々とこなすだけでなく、経営者の立場を理解した上で節税対策をほどこそうとする税理士は貴重です。
企業や経営者の状況によって適応できる節税対策は大きく異なるため、一般的な対策だけでなく状況に寄り添ったアドバイスをしてくれる税理士を選びましょう。
税理士の選び方②:目の前の業務だけでなく広い視野でニーズが読み取れる
現在の税務状況だけでなく、経営者の今までの状況から将来にまで視野を広げて、ニーズを読み取れる税理士は長く付き合っていけるでしょう。
特に結婚や出産などの人生の節目には、適応できる節税対策が増えることもあります。
「今がよければ良い」と考える税理士よりも、安心して依頼ができるはずです。
視野を広げるためには、経営者の話や事業背景、生活環境までしっかり把握する必要があります。
経営者の話をしっかり聞ける税理士であるかどうかを確認しましょう。
税理士の選び方③:データを読み取って客観的なアドバイスができる
当事者がデータを読むと、感情や専門的な知識が介入し冷静な判断ができないケースは多いです。
データを読み取りプロとしての客観的なアドバイスができる税理士がいると、業績の向上にもつながるでしょう。
ときに厳しい意見を述べる税理士であっても、経験をもとに的確なアドバイスが言える税理士の意見であれば、耳を傾けてみるのがおすすめです。
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・解決したい課題
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