【記帳代行の相場はいくら?】1仕訳あたりの料金や格安の報酬体系が知りたい!
記帳代行とは帳簿作成を事業主にが代わって行うサービスのことです。
一般的に会社は、日々の帳簿内容を会計ソフトに打ち込んで、処理する必要があります。
しかし仕事が忙しく、夜帰ってきて、事務作業をする方にとっては、一枚一枚領収書をチェックして、会計ソフトに入力する作業はとても手間のかかることです。
少人数で運営している会社は経理を雇う余裕がなく、社長自ら、会計処理をする会社も少なくありません。
そんな状況の会社には、記帳代行がとてもメリットのあるサービスになります。
今回は記帳代行を任せるメリットから費用相場を中心にお話ししたいと思います。
記帳代行を任せるメリットってなに?
記帳代行のメリットをまとめておきます。
- 経理の人件費を抑えたい!
- 会計ソフトに入力する手間を省きたい!
- 専門スタッフに任せることで帳簿ミスをなくしたい!
- 帳簿内容を会社スタッフに知られたくない!
それでは一つずつみていきましょう。
経理の人件費を抑えたい!
小規模な会社(数人)は経理の人件費をかけるのがもったいないことも多いと思います。
一般的に経理をパートで雇うと月10万円ほどかかります。
また求人広告を出したり、採用費にかけるお金を考えると費用コストが大きくかかります。
派遣登録しているスタッフを週3で頼んでも、派遣会社に支払う時給がどうしても高くなってしまうため、パートで雇う人件費とあまり変わらない金額になってしまいます。
「毎日来て会計処理をするまでもない」「経理を雇うまでもない」と考えている方は記帳代行はとてもメリットのあるサービスです。
記帳代行にかける料金はパートに任せる人件費に比べて格段に抑えられることができます。
会計ソフトに入力する手間を省きたい!
例えば建設関係の一人親方や、店舗運営をしている事業主様は、夜遅くに仕事が終わったり、営業時間が長い為、会計ソフトに入力する時間がなかなか取れません。
仕事で時間を取られることが多く、事務作業に時間を使うのは夜遅くなってからという方がほとんどだからです。
仕事がない休日に事務作業をすれば、休める時間を全て仕事に費やしてしまいます。
経理仕事はお金を生まないため、後回しになってしまう方も多いのではないでしょうか。期末に1年間まとめて会計入力する方も多いと思います。
そのような方は定期的(2〜3ヶ月に1回くらい)に領収書関係を整理して、渡すことで、1週間ほどで試算表を作ってくれます。
手間を省いてより本業に集中したい方にはオススメです。
税理士に任せることで帳簿ミスをなくしたい!
専門家に任せることで入力ミスや勘定科目の間違い、数字の打ち間違いなど基本的なミスは減ります。
どうしても自分が会計ソフトで入力していると勘定科目を間違ってしまったり、数字を間違って、どうしても合わないなどストレスを感じることがあると思います。
記帳を外注することで、そのストレスからは解放されますし、自分で入力するより間違いは格段に減ります。
記帳代行会社は熟練スタッフが記帳していることが多く、集中して記帳入力をさせています。
間違いを防ぐことができる体制が整っていることが、安心の材料にもなります。
帳簿内容を会社スタッフに知られたくない!
帳簿内容を会社スタッフに知られたくないと思う社長様にも記帳代行を任せた方がベターです。
パートさんには大きい金額の入金を知られたくない、また社長の交際費や従業員の給与金額を知られてしまうと差し支えがあるという声もよく聞きます。
アウトソースすることで内部に情報が漏れることはありませんので、安心です。
こういう会社は記帳代行を頼まなくていい!
- 社長が数字を常に把握したい!
- 内製化することで従業員に数字に強くなって欲しい!
社長が数字を常に把握したい!
記帳代行のデメリットは日々の会計をリアルタイムで把握することができない点です。
どうしても領収書や請求書をまとめる事で試算表が出てくる時間にタイムラグが出てしまいます。リアルタイムで会計を見たいという社長は自身で記帳を行なった方がいいと思います。
内製化することで、従業員に数字に強くなって欲しい!
記帳を内製化することで社内体制を強化したいという考えもあります。
丸投げはどうしてもスタッフが数字を把握する意識が薄くなります。
内製化することで日々の数字を社内スタッフに意識させることができますし、どうしても会社を大きくする上では、数字を共有することが重要になってきます。
記帳代行の料金はどうやって決まるの?
記帳代行の料金は一般的に仕分数によって決まります。
仕訳数とは純粋に会計処理をした数です。つまり領収書の数と伝票の枚数、請求書の数がそのまま仕分数になります。記帳代行の料金はこの仕訳数に応じて決まるため、事前に確認をする必要があります。
【※税理士に見積もりを依頼する際は総勘定元帳を準備しておくと分かりやすいです】
総勘定元帳ってなに??
総勘定元帳とは事業に関わったすべての取引を、勘定科目ごとに並べて集計した帳簿のことです。元帳と略して呼ばれることもあります。
決算申告終わりに決算書と一緒にもらう、ぶ厚くファイリングしたものです。データの際は、CD-ROMで総勘定元帳を提出するケースもあります。
記帳代行の料金設定は3つのパターン
1 月額費用のみ
2 月額費用+従量課金制
3 従量課金制のみ
1 月額費用のみ
月額費用のみの場合は、月の仕訳数が50枚〜100枚の場合はいくら、101枚〜200枚の場合はいくら、という形で幅を持たしていることが多いです。
月の料金以外は請求されない為、任せる方としても安心感はあると思います。
2 月額費用+従量課金制
これは月額の基本料金を設定して、あとはその設定している仕訳数を超えた分に関しては、1仕訳あたり50円〜100円ほどで料金を決めます。
3 従量課金制のみ
月額費用は取らず一仕分けあたり50円〜100円をとっており、総仕訳数によって料金を決めているところもあります。
ある意味分かりやすい体系ですが、固定で決まった料金がいいという方にとっては毎月の料金が常に変動がある為、計画を立てづらいというデメリットはあります。
記帳代行の相場はどれくらい?
相場税理士事務所によっても変わってきますが、以下のような料金設定が一般的です。
仕訳数 | 月額料金 |
---|---|
50仕訳まで | 5,000円 |
100仕訳まで | 10,000円 |
150仕訳まで | 15,000円 |
200仕訳まで | 20,000円 |
300仕訳まで | 30,000円 |
〜1仕訳あたり〜
50円〜100円が妥当な金額!
記帳代行の料金設定はさまざま!
あくまで相場になりますが、業種や状況によって料金は変動します。
内部事情によりその料金は変わってくるのです。
つまり質のいいスタッフを使っているところは料金はそれなりに高いですし、一部で格安の在宅スタッフを使っているところは安く料金を設定しているところもあります。
内部状況は様々ですので、一度確認をされることをお勧めします。
どういう形で領収書をまとめておけばいい?
領収書をきちんと月ごとにまとめておくか、クリップで科目ごとにまとめておいた方が、料金的に安くできる傾向にあります。
段ボールやスーパーの袋にどさっと入れているお渡しすると、調べる手間に時間を取られてしまうので、料金が高くなる傾向にあります。
記帳代行は納期をせかせば急かすほど料金が上がる!
当然2週間以内で記帳代行を終わらせてほしい場合と、5日以内に記帳代行を終わらせてほしい場合とでは当然料金が変わってきます。
日数にもよりますが、特急料金として一般的には月の料金が+3000円〜5000円ほど上がるイメージです。
【記帳代行会社に頼む時の注意点】申告は税理士以外ダメ!
格安の記帳代行会社の中には記帳サービスだけでなく、申告も格安で行いますよと謳っている会社もあります。
しかし申告代行は税理士ができる独占業務です。
税理士資格を持った人が運営している記帳会社ならいいのですが、持っていない会社もしくは名義貸しで税務申告を行なっている会社は注意が必要です。
格安という謳い文句に惑わされて、頼んでしまったあとにトラブルに巻き込まれてしまっては元も子もありせんので、きちんと確認することが重要です。
【まとめ】記帳代行を上手に使い、売上アップに注力する!
今回は記帳代行サービスについてまとめて見ました。
バックオフィス業務はお金を生まない仕事の為、できれば任せたいという方も多いのではないでしょうか。
本業に集中する事で売り上げを伸ばすことに専念してもらう。
税理士さんも会社には売り上げを伸ばしてほしいと思っています。記帳代行は忙しい会社様にとってよりよりサービスです。
サービスの質と料金を見極めて上手に使うことをおすすめします。