【税理士選びのポイント!】スタンス別 :税理士事務所の3つの特徴
税理士選びのポイントして、税理士さんがどういうスタンスで仕事をされているのかを知ることは重要です。
税理士事務所にはそれぞれ持っているカラーがあり、税理士ボスの性格やそこで働いているスタッフさんによってもスタンスがまったく違ってくるからです。
今回は税理士事務所がどのスタンスに当てはまるか大きく3つに分けてお話したいと思います。
「とにかく安くするから何も求めないでほしい」格安代行タイプ
安く申告代行をする代わりに難しいことはやらないというスタンスの税理士事務所です。
主に会計業務、流れ作業の申告業務をメインに行っている税理士事務所で、アドバイスや訪問があまりないなどの特徴があります。
お客様の年商規模にもよりますが、記帳代行サービスを合わせてもかなり安く月額の報酬を設定している事務所で、安さを売りにお客さんを獲得しているところがあります。
そのぶん、薄利多売ですので、このタイプの税理士事務所は顧問先の数を取らなければ、利益が上がりません。
スタッフさん一人に対しての顧問数が、キャパを超えることが多く、働いている従業員さんはみんな疲弊している人が多いような気がします。
そのぶんミスも多くなりがちです。
〜こういう会社なら合うかも〜
アドバイスもいらないしとにかく格安で申告だけしてくれればいい!という会社
「手厚いサービスをします。そのぶん料金高いですよ」寄り添いサポータータイプ
御社に大きく貢献するから、そのぶんの顧問料は高く設定しますという事務所です。
担当する税理士さんが税務申告だけでなく、資金調達や戦略的な節税アドバイスを駆使して社長さまが気づいていない問題点を発見したり、解決策を提案し、一緒に解決していきましょうというスタンスです。
いわば御社の専属パートナー的な存在です。
時には会社に積極的に必要なお客様を紹介したり、売り上げアップに貢献してくれる税理士さんもいます。
必要であればM&Aの案件を積極的に提案する税理士さんもいます。
当然、スタッフも経験豊富な税理士資格を持った有資格者が対応するため、そのぶん顧問料も高くなります。
〜こういう会社なら合うかも〜
●会社が成長期で、様々な問題が発生している会社。
●専門家の意見をより必要としている会社。
●専門的な知識を要する会社。
「記帳は会社でしてください。そのぶん安くします」相談タイプ
記帳など時間がかかる作業を会社に任せる代わりに行ってもらい、その代わりに顧問料を安くしますという事務所です。
一人で運営している税理士さんに多い傾向にあります。
一人の税理士さんは他にも顧問先を抱えており、自分ひとりで全部対応するため、あまり記帳をする時間が取れません。
記帳代行は税理士の仕事の中でも一番手間がかかる仕事です。
一人でも記帳代行を受け持っている税理士さんもいますが、徹夜仕事になってしまったり、決算が多い3月や12月など業務が集中しやすい時期はてんてこ舞いになってしまいます。
そのぶん会社に記帳をしてもらい、チェック作業をメインの仕事にします。
手が空いた分、顧問料も相談料としての意味合いが強くなり、料金を安くできるのです。
〜こういう会社なら合うかも〜
●社長が仕事があまり忙しくなく、記帳に時間を割ける。
●経理担当がおり、記帳作業ができる会社。
【まとめ】税理士さんのスタンスを初回面談で確認することが必要!
いかがでしたでしょうか。
税理士事務所とひとえにいってもスタンスの違いだけで3つあります。
会社がどのスタンスの税理士さんと付き合いたいか初回面談で合わせることが必要です。
また会社の規模、ステージによっても変わってきます。
例えばスタートアップの時には経理担当がいないので、記帳代行も任せて格安のところにお願いして、成長期に入ってきたら、より専門的に話をしなければならないため、それ相応の税理士さんが求められると思います。
今置かれている会社の立ち位置によって税理士さんを見極めることが大切です。