税理士を変更したら税務調査が入るって本当?【結論→都市伝説】
税理士を変更するときによく聞かれる質問として、
「税理士を変更すると、税務調査が入るのではないか?」というのがあります。
社長様の頭の中では、【税理士の変更】と【税務調査が入ること】がイコールで結ばれている人もいるくらいです。
その考えがある中では、多少なりとも、税務調査を心配して、「税理士を変更できなくなっている会社」もあります。
大きな理由にはならないかと思いますが、少なからず変更するときの「ネック」になっているはずです。
では本当に税理士を変更したら税務調査に入られてしまうのでしょうか。
今日はお話ししたいと思います。
【結論】税理士を変更しても税務調査は入らない!
実は全くのデマです。
税理士を変更すると、税務調査が入るのは全くの都市伝説です。
そもそも税務署は会社が「税理士を変更したこと」など、すべてチェックできません。
ましてや、税理士を変更した理由も、税理士都合で断った場合もありますし、お客様都合で断った場合もあると思います。
変更理由まで、税務署は把握することはできませんし、税務署に対して、「こんな理由で税理士を変更しました」など変更理由を告げることは一切ありません。
全てチェックしてその都度、全部の会社に税務調査が入ってたら、きりがありません。
【税理士を変更】税務調査が入ると言われる2つの理由
ではなぜ税理士を変更したら税務調査が入ると言われているのでしょうか?
3つの理由について解説していきます。
①税理士による顧問先の囲いこみ
税理士を変更するとき、いいお客さんであるならば、【税理士も契約を解除されたくはない】はずです。
そのため、「税理士変更したら、税務調査がはりますよ!」
このように言う税理士も出てくるのです。
社長も信用してしまい、実際に税務調査が入ってしまっては困るので、新しい税理士に変更することをためらってしまいます。
このようなことが、都市伝説のように伝わってしまうと、「その税理士と解約したくてもずっと付き合っていかなければならない事態」に陥ってしまうのです。
②数字が大きく変化した
前の税理士が処理を間違っていて、それを改善したことで利益が大きく出てしまった。
これに対しては税務署側からの指摘があるかもしれません。
しかし考えてみれば、税理士変更をしたことで前の税理士の間違えを「正しい改善させた」ことによるものですので、会社にとってはプラスなはずです。
その税理士がずっと間違った処理をしていたら、会社経営をする上で継続的に「間違い」を放置しておくことになります。
そのような税理士とは早く見切りをつけることが重要です。
税理士を変更することは簡単なことでありませんが、
少なからず、税理士変更と税務調査がイコールになっている方は今回の記事を参考に、少し不安を取り除いていただければ幸いです。