【税理士選びで失敗するとどうなる!?】失敗の代表例とその解決策!
一度契約すると税理士とは長い付き合いになります。
事業は短期間で終わるものではないので5年、10年とその関係が続いていきます。
契約した後に悪い税理士だと分かっても、契約書を結んでいれば、期間の縛りがあり、
なかなか思うように解約が出来ない事があるのできちんとした見極めが必要です。
今回は悪い税理士に当たってしまうとどのようになってしまうのか。
その現実を理解しつつ、そうならない為の対処法について学んでいきたいと思います。
税理士選びで失敗した代表例とその解決策
高額な顧問料を支払ってしまう
高額な顧問料とは相場よりも2倍、3倍支払っていることを指します。
業績がいいときは払っている顧問料もあまり気にならないと思いますが、売り上げが下がったとき、相場より多く顧問料を払いすぎていることで足を引っ張り、経営に打撃を受けてしまいます。
例えば年商5000万の会社が顧問料として年間が100万支払っていたらそれは高いと言えます。
しかし複数の税理士を比較してこなかった社長にとってはそれが当たり前と思う方も多いです。
サービスの内容にもよりますが、通常の顧問料だと40〜45万円が妥当な顧問料です。
相場に比べるとこれは明らかに顧問料を支払いすぎています。
100歩譲って、手厚く税理士さん本人が対応していれば、まだ許容範囲ですが、仮に担当しているスタッフが無資格の新人スタッフだった場合、サービスと価格が見合っていないと言えます。
スタッフの実務経験が少なければ会社に必要な節税アドバイスも受けられないままになってしまいます。
解決策
複数の税理士と比較するべき
一人の税理士しか料金を比較していない方は相場より高く支払うことになってしまうことがあります。
例えばその税理士さんが気に入ったとしても、同じ地域の他の税理士さんと比較する事で、適正な料金が見えてきます。
Aの税理士さんは100万円の提示があったけど、Bの税理士さんは45万円だった。もう一人、Cの税理士さんに料金見積もりをしたら50万円だった。その結果Aの税理士さんの料金がいかに高いかがわかります。
A 税理士事務所 100万 →高い!
B 税理士事務所 45万→相場通り
C 税理士事務所 50万→相場通り
金額が高いと感じても相性が良ければ、Aの税理士さんを気に入って、値下げの打診をしてもいいかもしれません。
他の税理士さんはこのような提示だったけど、同じくらいの金額にできますか?という打診です。
もし交渉がしにくい場合は、税理士紹介サービスにような第三者機関を利用してもいいでしょう。
料金が安いと思ったらサービス内容が悪い
サービス内容が悪いと思う代表的な例は、例えば毎月資料を送っているのに何もしてくれない、頼んだ事を忘れていた、重大なミスがあり、税金上損失を受けてしまった、前述したように、スタッフが新人で適切なアドバイスが受けられなかったなどがあります。
顧問料が極端に安すぎても、そのままサービスに跳ね返ってきます。
解決策
サービスが悪いというのは、その税理士さんだけでなく、担当者が悪い場合もあります。
大きい税理士事務所は総じて所長が担当するのではなく、担当者を一人つけます。
その税理士さんは気に入ったけど、担当者が良くなければ意味がありません。
解決策としては、税理士だけでなく、スタッフと会う事もおすすめします。
その際スタッフさんに以下の質問をしてもいいでしょう。
●顧問先を多く持ちすぎていて手に負えないことはないか?
●こういう問題を抱えているけど、何かアドバイスできることはあるか?
●レスポンスは早く対応してくれるか?
もし疑問に感じることがあれば、担当者の変更を希望してもいいでしょうし、もし担当者が他にいなければ事務所自体を変更する事をおすすめします。
ITに詳しくなく昔ながらの税理士だった
税理士の平均年齢は65歳と呼ばれています。
最近になりIT化が進み、税理士業界もより効率を求めてITツールを使う税理士も増えてきました。しかしまだまだメールを使えない税理士も存在しています。
そのような税理士には注意が必要です。
解決策
極端に年齢が高い税理士を選ばないことです。
もし税理士が高齢の場合でも、そのひとに任せたいという事なら、働いている所員の方が、メールやITツールを使えるか聞いた方がいいでしょう。
税務調査の時、税金を多く支払うことになってしまった
【サービス内容が悪い】の中に入ってきますが、例えば、税務調査が入った際、税務調査の経験が少なくて、税金を多く支払うことになってしまった話を聞きます。
税務調査が入った際は、調査員に対する対応や、経験がものを言います。
解決策
その税理士が税務調査を年間どれくらいこなしているか、聞いてみましょう。
調査経験が極端に少なければ、調査員の対応に不慣れなところが出てきてしまいます。
税務会計に詳しくても、税務調査の部分は手薄という事務所は少なからずあります。
調査実績を聞いて、きちんとした対応ができているか、見極めることが必要です。
【まとめ】深くその税理士事務所を知る必要がある
税理士選びで失敗しないためにも、深くその税理士事務所を知る必要があります。
税理士は単なる、記帳の外注先ではないため、相性や顧問料、事務所の概要を知ることで、より長く付き合える税理士を見つけることができます。