税理士との距離は近いほうがいいか?遠くても大丈夫か?
税理士さんを選ぶときに、税理士事務所が近いほうがいいか、遠くても大丈夫かという質問を受けます。
今回は税理士さんとの距離で悩んでいる方に、距離に関してのメリットデメリット、
税理士選びで重要な事を学んでいきたいと思います。
近い税理士に任せるメリットは?
やりとりがスムーズになる
税理士と顧問契約を結んでいれば、定期的な打ち合わせが必要になります。
場所が近い税理士だと、書類のやりとりがスムーズにでき時間的にも費用面もコストが削減できる可能性があります。
何かあった時にすぐに駆けつけられる
例えば、必要な書類を提出していない事に気付いたとき、距離が近いと自分でも足を運びやすい事があります。
またトラブルが起きた時、すぐに会って打ち合わせができるというのは距離が近いならではのメリットです。
精神的に近いと安心
上の2つに当てはまる事ですが、近いというだけで精神的に安心するというのがあるようです。
地域密着で経営している会社さまは税理士さんも近いほうが、何かと都合がいいと考える方が多いように感じます。
税理士が近いとデメリットはあるのか?
会社の内情を知られてしまう可能性がある
税理士にも守秘義務があるので、周りに内情が伝わる事は考えづらいですが、例えば取引先を知っていた為、何かの会合で御社の内情を喋ってしまったなどです。
可能性はゼロではありません。
仮に悪い税理士だった場合、解約しづらい
他の諸条件を省いて距離の近さだけで契約して、その税理士さんが自分に合わなかった場合、地域の税理士だと解約しづらいというのがあります。
徒歩圏内に税理士がいれば解約した後も、同じ地域で気まずい関係になってしまう為、注意が必要です。
実際、税理士との距離が遠くても問題はないか?
かつて昔はそこまでITのツールが発達しておらず、FAXや電話が中心でしたが、
今やスカイプやチャットワークなどITツールも発達している為、実際対面で会っているのと何ら変わらないまでになっています。
いい税理士さんで距離が少し遠くても他の諸条件を満たしていれば、長い目で見ればその人とより良い関係が築ける可能性が高くなります。
かと言って、極端に御社が東京や大阪の都市部にあって、縁もゆかりもない北海道の税理士に任せる必要はありません。
それは都市部に住んでいれば、その北海道と同じ諸条件を満たす税理士さんはたくさんいるからです。
例えば埼玉県に住んでいて、東京の税理士に頼んでいる方も多いですし、東京に住んでいて神奈川県の税理士に任せている方もいます。
距離が1〜1.5時間圏内であれば十分許容範囲だと思います。
【まとめ】距離以外の諸条件もクリアした上で、税理士選びをするべき
今回は税理士さんとの距離に関してお話ししましたが、結論を申し上げて、距離が近いに越したことはありませんが、他の諸条件を満たしたうえで、税理士さんを選ぶ方がもっとも大事です。
実際、場所の近さや遠さよりも、相性であったり、顧問料金の金額であったり、その税理士さんのスキルであったり、自分の求めてくれる事をやってくれるかどうか?のほうが、税理士選びでうまくいくケースが多いようです。
これらの諸条件を省いて距離だけで税理士を選ぶとなると、間違った税理士選びになる可能性が高くなります。