【整体・接骨院・整骨院】に強い税理士とはどんな人?【税理士選びのコツ】
今回は接骨院・整体院に強い税理士についてお話ししたいと思います。
一般企業と比べて、接骨院・整体院は特殊な会計をしていると言われています。
税理士選びを間違えないために、今回お話しする内容を判断の材料にしていただければと思います。
接骨院・整体院は独立がしやすい業界
学生の頃から、接骨院業界の道に進みたいという方だけでなく、手に職をつけたいと脱サラして接骨院を開業する方も多いと思います。
接骨院は専門知識さえ身につければ、比較的独立のしやすい業界といわれています。
しかし独立がしやすいという事は、参入障壁が低いということにつながり、それだけ競合が増えるということです。
そのため自分の立ち位置をしっかり把握するために経営の管理をしっかりサポートしてくれる税理士の存在は必要です。
接骨院・整体院の先生は税理士に何を望んでいるか?
接骨院の先生がたは常に競合の不安、経営の心配にさらされています。
街を歩けば、開店されている接骨院が増え、ついこのあいだ開店したと思った医院が閉店していることは珍しくありません。
それほど入れ替わりの激しい業界です。
先生方は最新の情報を気にしており、常日頃からメリットのある情報を望んでいます。
税理士も勉強熱心でアンテナを高く張っている方にお願いしたいと思います。
また接骨院の先生は忙しいものです。
施術に時間を取られていることがほとんどのため、記帳代行も一緒に税理士に任せたいという方も多いでしょう。
経理を丸投げで対応してくれることで、本業に集中できる時間を増やしたいと考えます。
また多店舗展開する際、金融機関に見栄えのいい確定申告、決算書を作成したいと考えます。そのあたりのサービスを柔軟に考えてくれる必要があります。
接骨院・整体院はどれくらいの規模から税理士に頼めばいいか?
初めのうちは個人事業主で接骨院や整体院を始められる方も多いと思います。
売り上げがそれほどないうちは、自分で青色申告をするのがベストです。
それほど経理の処理量が多くなければ、税理士費用を浮かして自分で申告を行なったほうが、コスト削減ができるからです。
スタート段階では経費に資金を使うことも多く、大きなお金が動きます。
仮に売り上げがあまりないうちから、税理士に頼んだとしても税理士側もアドバイスする事が限られてしまうため、双方いいお付き合いができなくなってしまうことが考えられます。
売り上げが1000万を超えたあたりがライン
売り上げが1000万を超えると経理の処理数がだいぶ多くなり、自分で申告を行うと手間がかかります。
この段階では患者数も増え、毎月収支を把握する必要が出てきますので、税理士に顧問契約をお願いしたほうがベストです。
先生一人だけでは人手不足で、一緒に働いてくれるスタッフさんを雇う必要も出てくるため、雇用にするにあたっての手続き関係、年末調整の必要も出てきます。
さらに2000万、3000万と売り上げが増えて、黒字経営になれば、税金をなるべく出せないように、節税対策の相談は必須ですし、法人化の話しも出てくるためです。
接骨院・整体院に強い税理士とは?
●税理士(スタッフが若い)
●同じ志を共感できるか
●治療院特有の会計処理に詳しい
●小規模事業者にきちんと対応している
●接骨院・整体院の顧問先が多い
接骨院・整体院に強い税理士はこのような特徴があります。
それではひとつひとつ内容を見ていきましょう!
税理士(スタッフ)が若い
接骨院・整体院は若くして独立するかたも多いと思います。
先生と同じ年代の若い税理士はとても勉強熱心で、税改正にも敏感な方が多く、最新の節税情報を持ってきてくれることも多いと思います。
クラウド会計の導入を考えていれば、まだ若い30代、40代の税理士さんはクラウド会計に触れている機会も多く、ソフトの指導もできるのでメリットがあります。
もちろん税理士が若いというだけでなく、その税理士事務所に若いスタッフを取り揃えているかという事も重要です。
それは必ずしもその税理士さんが先生の担当につく事ができるかわからないからです。
税理士さん、スタッフさんと馬が合えば、信頼関係を築くのが早くなります。
同じ志を共有できるか
例えばこれから接骨院を事業拡大していきたいと思った時に、同じ思いを共有した税理士さんの力は必須です。
例えば事務所を今後縮小していく税理士さんとこれから事業拡大して店舗を増やしたいと考えている先生との間には考え方に大きな違いがあるからです。
そのためアドバイスを受ける際も考えが狭まってしまい、適正な判断ができなくなってしまう可能性があります。
税理士事務所のこれからの方針やスタンスも理解して、自分に似た考えを持った税理士さんと付き合うことは大切です。
同じ考えを共有できるかは、税理士さんと定期的にコミニュケーションを取っていくなかで、お互いの気持ちや考えがわかってくると思うので、顧問がスタートした段階では分かりづらいところかもしれません。
しかし事前の面談である程度、その税理士さんのスタンスを理解しておくことは重要です。
治療院特有の会計処理に詳しい
例えば先生が保険請求を行った場合、団体から3〜4ヶ月後にお金が振り込まれますが、売り上げの計上時期は患者さんからお金をもらった月で売り上げを計上します。
個人事業主の場合、10月に施術をした場合は、お金が振り込まれるのは翌年ですが、今年の売り上げとして計算しなければなりません。
基本的なことですが、理解していない先生もいることは事実です。
3〜4ヶ月の入金という事はそのぶん資金繰りにも注意しなければなりません。
定期的な訪問やコミュニケーションによる税理士からのアドバイスは必要です。
接骨院は自由診療と保険収入の2種類があります。
自由診療
保険収入
例えば接骨院の会計に詳しくない税理士だと治療によって間違った会計処理をしていまい、税金を多く納めてしまうことも考えられます。
このようなことがないよう、治療院特有の会計処理に詳しい税理士を見極める必要があります。
税理士紹介サービスを通して、税理士を紹介してもらう場合、あらかじめ選定された税理士を紹介されますので、効率的です。
その際「接骨院の会計に詳しい税理士を紹介してほしい」と伝えることが一番です。
自分で見つける際、その税理士さんに「先生の事務所は接骨院のお客様を多くお持ちですか?」と聞いてみることをお勧めします。
全く扱ったことがないと言われれば、もう少し他の税理士を見てもいいかもしれません。
接骨院の会計に詳しい税理士事務所は経営を守ることにもつながります。
小規模事業者にきちんと対応している
接骨院は小規模で運営しているところも多いと思います。
税理士さんの中では個人事業主の税務を請け負っていない事務所もあります。
数億規模の法人だけ顧問契約するという税理士事務所もあるため、きちんと個人の確定申告、法人でも小規模な会社をきちんと対応しているか、確認は必要です。
しかし税理士事務所のwebサイトには【小規模事業者に対応してます!】とわざわざ
記載しているところが少ないです。
税理士のスタンスによるもので、事前に直接相談することをおすすめします。
小規模事業者の申告にきちんと対応していれば、先生の考え方をきちんと共有できますし、数億規模のみ受けている税理士と考え方が大きく違うということはなくなります。
接骨院・整体院の顧問先が多い
どの業界にも言えることですが、やはりその税理士さんが接骨院・整体院の顧問先を多く持っているという事は、情報をフィードバックできるため、大切な指標になります。
治療院の会計にも詳しければ、間違った認識で会計処理をすることも少なくなりますし、同じ業界の社長から支持を受けているという事は、その税理士さんがきちんとサービスを行っていると判断できます。
税理士と契約する前に【接骨院・整体院のお客さんは多いですか?】と聞いてみることをおすすめします。
【まとめ】接骨院の先生は体の専門家 税理士は税金の専門家
いかがでしたでしょうか。
接骨院・整体院に強い税理士をもう一度まとめてみます。
●税理士(スタッフ)が若い
●同じ志を共感できるか
●治療院特有の会計処理に詳しい
●小規模事業者にきちんと対応している
●接骨院・整体院の顧問先が多い
この5点をできるだけ押さえておくことが必要です。
効率的にそのような税理士を探すためにも税理士紹介サービスを利用してもいいかもしれません。
接骨院の先生は体の仕組みに詳しく、不調を訴えてきて来院した患者さんを何とか治してあげたい!という想いがあると思います。
そのため付き合う税理士さんも税金に悩む顧問先さんを何とかしてあげたい!という想いの方を選ぶべきです。
同じマインドの方だとよりよいお付き合いができると思います。
税理士によってはサービス業を認識していない、年配の税理士さんもいます。
先生の仕事に対するスタンスを理解し、お互いの仕事を尊重できるように税理士選びをすることが大切です。