【製造業に強い税理士を選ぶには?】5つの特徴を徹底解説!
製造業は日本経済を支えています。
日本が誇る技術は親子2代、3代に渡って受け継がれ、歴史の深い会社も多くあります。
製造業は景気の影響を受けやすく、時代を映し出す鏡のような業界です。
景気がいいときは業界全体が上向き、不況のときはそのあおりをダイレクトに受けやすいとも言われています。
また製造業は製品を加工、製造する際、多額の設備投資が必要です。
特殊なスキルを習得させるまで人件費も多くかかり、運転資金も必要になります。
そのためお金の面できちんとサポートをしてくれる税理士が必要です。
今回は【製造業に強い税理士とはどんな税理士か?】お話ししたいと思います。
製造業に強い税理士とは?
製造業に強い税理士の特徴は5つあります。
①原価計算をきちんと行っている
②資金繰りをサポートできる
③税務調査に強い
④補助金関係に詳しい
⑤事業承継に詳しい
それぞれ見ていきましょう。
①原価計算をきちんと行っている
製造業は材料を仕入れて製品を製造、加工し販売します。
その際、直接かかった材料費やその加工をする過程でかかった人件費、外注費など生産に関わった製造原価を調べて計算する事を原価計算といいます。
正確に原価計算をすることは利益をあげる上でとても大切なことです。
しかし原価計算はとても労力のかかる業務のため、きちんと行っている税理士と行っていない税理士がはっきりと分かれます。
製造業にとって大切な原価計算をきちんと行える税理士が製造業に強い税理士といえます。
また在庫管理も製造業にとって大切なことです。
2つの分野できちんとした知識に精通している税理士か否かが見極めるポイントになります。
②資金繰りをサポートできる
製造業は一定の設備投資をしながら、競争力を維持しています。
そのため設備投資に多額の資金を必要とするため、税理士さんが社長と一緒に毎月の収支状況をしっかり把握してくれ、金融機関と上手に付き合っていけるようにサポートをしっかりしてくれることは必要です。
③税務調査に強い
製造業は税務調査で狙われやすい業界です。
それは在庫管理を正しく行っているか、家族への役員給与を多く払いすぎていないか、架空の従業員がいないかなど、調べられる項目が多いからです。
ごまかしがきかないため、きちんと対応できる税務調査に強い税理士が必要です。
④補助金関係に詳しい
製造業は参入障壁が高い業種です。
それはスタートする段階で多額の設備投資が必要なためです。
ある特定の分野で競争力を発揮するためにはやはり一定の設備投資を続けなければなりません。
使える補助金は使いたいものです。
製造業で使える補助金はものづくり補助金が代表的なものですが、そのほかにも製造業に適応できる補助金がたくさんあります。
設備投資ではうん千万とかかる投資も普通なため、きちんと補助金が下りるよう、アドバイスできる税理士は心強いです。
また必要であれば、税理士とつながっている社労士の協力を生かして補助金の申請を代行してもらうことがベストです。
⑤事業承継に詳しい
業界的に歴史の深い会社も多いため、代替わりを考えている製造業の会社も少なくありません。
工場などの不動産を持っているケースも多く、会社の株の評価が高くなりがちです。
反対に機械の設備投資により多額の債務を抱えているケースも少なくありません。
後継者に経営をむずかしくさせないよう、きちんと対策の打てる税理士が必要です。
事業承継に詳しい方、詳しくない方ははっきりとそのスキルが分かれます。
事業承継、相続対策に強い税理士が顧問についていると、万が一のことが起きた時も安心です。
【まとめ】親子含めて信頼関係を築ける税理士が大切
製造業に強い税理士は原価計算から資金調達まで幅広くサービスを網羅していなければなりません。
そのため「きちんとその税理士が製造業に強いか?」判断しなければなりません。
さらに製造業は家族で経営しているところも多いとおもいます。
先代の社長だけでなく、後継者になるであろう息子様、経理を担当しているお母様、奥様との信頼関係をきちんと築ける税理士でなければなりません。
財務面だけでなく、人柄の面もきちんとクリアをした税理士が必要といえます。