【美容師が個人事業主になるメリット】フリーランス美容師という選択肢
法人を設立しないで独立する「個人事業主」は、特定の組織に属している正社員とは違います。
ぞくに言う「フリーランス」も、個人事業主のひとつです。
正社員と比べて働き方が自由であることから、フリーランス美容師としての活動は人気の選択肢です。
ただし、フリーランス美容師という選択肢にはメリットとデメリットが存在します。
なかにはフリーランス美容師に向いていない人もいるので、メリットとデメリットを知った上で判断しなくてはいけません。
▼この記事でわかること
・美容師が個人事業主になるメリット
・美容師が個人事業主になるデメリット
・フリーランス美容師になったらやるべきこと
この記事では、フリーランス美容師を目指している美容師さんに向けて、個人事業主になるメリットとデメリットを詳しく解説します。
個人事業主になるとする場合に必要な手続きまで解説するので、この記事をバイブルのようにご活用いただければ幸いです。
美容師が個人事業主になるってどういうこと?
自分のお店を構えるわけでもなければ、特定の美容院にも属さないというのが「フリーランス美容師」の特徴です。
つまり、美容室が雇って「雇用契約」を結ぶわけではないため、美容室と美容師は対等な立場になります。
フリーランス美容師としての働き方は主に「業務委託」や「面貸し」です。
では、フリーランス美容師としての働き方の特徴を、メリットとデメリットに当てはめてご紹介していきます。
美容師が個人事業主になるメリット
美容師が個人事業主になるメリットは大きいですが、主なポイントは下記です。
①収入の大幅アップが見込める
②働く時間を自由に決められる
③面倒な人間関係に悩む必要がない
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
【美容師が個人事業主になるメリット①】収入の大幅アップが見込める
収入は、個人の仕事の積み重ねで上がります。
フリーランス美容師の場合は基本的に、売上から美容室への契約費(ロイヤリティ)や材料費を払った金額が利益になります。
売り上げれば売り上げるほど自分の収入になるため、歩合制の給料をもらう社員として働くときと比べて、還元率が高いです。
働けばそのぶん稼げるスタイルなので、雇われているときと比べて大幅に収入アップを見込めることもあります。
【美容師が個人事業主になるメリット②】働く時間を自由に決められる
朝だけ働いたり、好きなタイミングで休んだりできるのもフリーランス美容師の魅力です。
朝が弱いからという理由で午後からのみ勤務したり、好きなアーティストがライブをするからという理由で連休を取ったりできるため、私生活を充実させたい人に嬉しい働き方でしょう。
拘束時間がない点で自由度が高いですが、美容室によってはルールを決めていることもあるため、自分にあう場所で働けるよう探す必要はあります。
【美容師が個人事業主になるメリット③】面倒な人間関係に悩む必要がない
ひとつの美容室だけで働いていると、面倒な人間関係に悩まされることもあるでしょう。
一方でフリーランス美容師であれば、そこで働くかどうかは自分で選べます。
複数の美容室で掛け持ちができるのもフリーランス美容師の強みで、自分が心地いいと感じられる環境に身を置けるのは大きなメリットです。
美容師が個人事業主になるデメリット
では、美容師が個人事業主になるデメリットもあわせてご紹介していきます。
①固定給がなく不安定
②自分の力頼りになる
③納税を自分で行う必要がある
それぞれ詳しく解説していきます。
【美容師が個人事業主になるデメリット①】固定給がなく不安定
美容室に雇われてしまえば、たとえお客様が入らない時間があっても最低限の給料は保証されます。
一方でフリーランス美容師になると、お客様がいないと稼ぐことができません。
固定給がないぶん、毎月の給料が不安定になってしまうのは大きなデメリットです。
自分にお客様がついていない人は、フリーランスになると苦労するでしょう。
【美容師が個人事業主になるデメリット②】自分の力頼りになる
研修や勉強会などを行なってくれる美容室に所属しているときと違い、フリーランス美容師になった瞬間から実力社会になります。
すでに実績や実力のある美容師であれば、常にマンツーマンでの施術ができるため、接客に集中することが可能です。
まだ経験が浅い美容師なら、まずは美容室に勤めて学ぶところから始めるべきでしょう。
【美容師が個人事業主になるデメリット③】納税を自分で行う必要がある
美容室に所属している場合には、美容室が代理で納税などの業務を行なってくれることがほとんどです。
しかしフリーランス美容師になると、代理で手続きをしてくれる人はいなくなるため、納税も自分でしなくてはいけなくなります。
下記でもご説明しますが、納税のためには毎年「確定申告」をしなくてはいけません。
さらに確定申告にあたり、収入や経費を記帳する義務が出てきます。
フリーランス美容師になることで、今まで必要なかった業務が増えてくる点はデメリットと言えるでしょう。
美容師が個人事業主になる場合の手続きとは?
美容師が個人事業主になるにあたり、必要な手続きがあります。
・開業届の提出
・国民健康保険の切り替え
・国民年金への加入
・確定申告
どれもやらなくてはいけない重要な手続きなので、解説していきます。
【フリーランス美容師に必要な手続き①】開業届の提出
開業届自体は提出が義務ではありません。
でも、屋号で銀行を開設したり、節税対策にあたる「青色申告」ができなくなるため、フリーランス美容師として独立をする準備ができたらすぐに提出すべきです。
【フリーランス美容師に必要な手続き②】国民健康保険の切り替え
美容室に勤めているときには、保険に関しても美容室が手続きをしてくれているはずです。
一方でフリーランスになったときには、自分で保険に加入しなくてはいけません。
国民健康保険への加入は義務なので、必ず手続きを済ませましょう。
【フリーランス美容師に必要な手続き③】国民年金への加入
国民年金も、自分で手続きをして支払うように設定しなくてはいけません。
美容室に勤めていた美容師は、退職してから14日以内に、住民票のある市区町村にて手続きをする必要があります。
年金手帳、あるいは基礎年金番号通知書を忘れずに持っていきましょう。
【フリーランス美容師に必要な手続き④】確定申告
フリーランス美容師になったら納税をするために、毎年2月15〜3月15日の間に確定申告をしなくてはいけません。
収入や経費は日頃からしっかり記録しておくことで、確定申告時に焦らなくてすむのでおすすめです。
自分でできない場合には、税理士に依頼をしておきましょう。
個人事業主になるときに必要な手続きは、詳しく下記の記事にまとめています。
【まとめ】美容師が個人事業主になるなら手続きは忘れずに!
美容師さんによっては、個人事業主になった方がメリットが明らかに大きい人もいるでしょう。
より自由に、上限のない働き方をしたい人にとっては、フリーランス美容師として一歩を踏み出してみるのもいい経験です。
ただし個人事業主になるということは、スケジュール管理や経理などすべての業務を、自分1人で行うことになるということです。
特に忘れてはいけないのは、年に一度の確定申告でしょう。
確定申告は必ずおこなわないと脱税になってしまうので、毎年2月15日〜3月15日は忘れずにマークしておくのが◎
「自分で税金の管理なんてできない」
「よくわからずに脱税になってしまうのが不安」
「節税のやり方を教えてもらいたい」
このようなかたは、税理士に確定申告を丸投げしてみてはいかがでしょうか。
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