【TKC会計ソフトの評判】使いにくい?向いてる人・向いてない人

 

会計業務をスムーズに済ませたいとき、会計ソフトはとても便利なツールです。

すぐれた会計ソフトはいくつか存在しており「TKC会計ソフト」もそのひとつと言えるでしょう。

 

ただし、TKC会計ソフトは万人に向けて作られたものではありません。

基本的には、税理士や規模の大きい企業が使いやすいよう設計されているソフトです。

正直なところ、フリーランスや小規模法人は使いにくいと感じてしまうでしょう。

 

▼この記事の結論!
・税理士事務所の税理士さんにおすすめ
・規模の大きな法人なら使いやすい
・機能が多すぎて初心者には使いこなせない
・ほかの会計ソフトとは異なる部分が多い

 

この記事では、「TKC会計ソフト」の評判を、特徴ごとにご紹介します。

 

TKC会計ソフトが使いやすい人と使いにくい人に分けてお伝えするので、ご自身の状況と照らし合わせて考えてみてください。

 

 

目次

TKC会計ソフトとは?特徴を解説

 

TKC会計ソフトは一般販売がされておらず、TKCに加入をしている税理士を通して導入してもらう必要があります。

 

つまり、利用したい場合にはまず、TKCに加盟している税理士を探さなくてはいけません。

 

また顧問税理士がTKC会員のため、その流れでTKCのソフトを使う方も多いと思います。

 

毎月の巡回訪問を通し、データを保存する会計ソフトであり、過去のデータを改ざんすることができないのが特徴です。

 

修正したい場合には修正仕訳を計上する必要があり手間もかかるため、透明性を主張したい企業に向いています。

そのため金融機関から評判のいいソフトともいわれています。

 

税理士と企業がしっかりとコミュニケーションをとることを前提に開発されており、今後の企業成長を本格化したい場面で選ばれる傾向があります。

 

TKC会計ソフトが使いやすい人とは?

 

TKC会計ソフトが使いやすい人を具体的にお伝えすると、下記があげられます。

①金融機関からの信頼を重視する人
②税理士に任せきりにしたくない人
③費用がかさんでも問題がない人

それぞれ解説していきます。

 

TKC会計ソフトが使いやすい人①:金融機関からの信頼を重視する人

 

TKC会員の税理士は毎月1回のペースで巡回審査と月次決算をする方が多くいます。

一度締めたらデータはロックされ、修正はできません。

 

修正ができないということは改ざんがしにくいため、金融機関や税務署からの信頼がある会計ソフトです。

 

万が一、過去のデータに間違いがあるとわかった場合には、発見したときに修正仕訳をすることになります。

 

つまり、修正をしたこともデータに残るため、改ざんは難しいです。

 

たとえば過去に税務調査に入られておりペナルティを受けた企業や、金融ブラック状態には、現状の潔白を証明するために活用すると◎でしょう。

 

TKC会計ソフトが使いやすい人②:税理士に任せきりにしたくない人

 

会計ソフトを利用して自分で経理をするのが手間だと感じる人や、税務署から目をつけられずにしっかりと節税をしたい人は、税理士へ経理を丸投げすることが多いです。

「税理士にまるまる投げてしまうと、財務状況がわからず不安」という人は、税理士と一緒に経理をおこなえるTKC会計ソフトがぴったりでしょう。

 

TKC会計ソフトは税理士とコミュニケーションをとりながら、自分で経理を処理する会計ソフトです。

 

会計業務を税理士に丸投げすることはできなくなりますが、それがいいという人もいるはず。

 

まるまる税理士に任せてしまうのが不安なら、アドバイスをもらいながら経理をするスタイルのTKC会計ソフトが向いています。

 

TKC会計ソフトが使いやすい人③:費用がかさんでも問題がない人

 

TKC会計ソフトは税理士が扱うことを前提に作られていることもあり、機能が充実しています。

 

しかし、複数の機能を導入しなくてはいけない場合には、費用がかさんでしまうでしょう。

また市販では売られていないソフトだからこそ、ソフト料が一般的に分かりづらいともいわれています。

 

TKC会計ソフト料は税理士が自由に決めていいことになっているからです。

そうなると、ほかの会計ソフトと比べて高額になる傾向があります。

 

コストをおさえて導入する必要がないのであれば、TKC会計ソフトは選択肢のひとつにしても◎

 

TKC会計ソフトが使いにくい人とは?

 

あわせて、TKC会計ソフトが使いにくい人の特徴も解説していきます。

①いくつかの会計ソフトで悩んでいる人
②税理士を通さず個人で経理を済ませたい人
③徹底的に節税をしたい人

それぞれ詳しくお伝えします。

 

TKC会計ソフトが使いにくい人①:会計ソフトで悩んでいる人

 

TKC会計ソフトはTKC会員にしか使えず、市販では売っていません。

税理士を通して購入し活用していくことになります。

税理士が一緒に扱うことを前提に作られており、他の会計ソフトとは使い方が違うため、もしこれから会計ソフトを変更する可能性があるなら不向きです。

 

せっかく扱い方を覚えても、新しい会計ソフトを利用する場合にはゼロから学び直す必要があります。

 

また、税理士を変更する場合にはTKCの会員である人を探さなくてはいけないので、信頼できる税理士とめぐりあえていない人にもおすすめはできません。

 

とはいえ7人に1人がTKCの会員なので安心感はあり、「TKC会員の税理士に出会えないかも…」と心配する必要はないでしょう。

 

TKC会計ソフトが使いにくい人②:税理士を通さず個人で経理を済ませたい人

そもそも税理士に依頼をする気がない場合には、TKC会計ソフトは利用できません。

 

個人でサクッと会計処理を終わらせればいいと考えているのであれば、TKC会計ソフトは本格的すぎて向いていないでしょう。

 

TKC会計ソフトを利用する場合には税理士とのコミュニケーションが必須なので、「経理は1人で完結させたい」あるいは「税理士に完全に任せてしまいたい」という人は、ほかの会計ソフトを利用しましょう。

 

TKC会計ソフトが使いにくい人③:徹底的に節税をしたい人

 

TKC会計ソフトは経営者が微調整などをおこなえないよう、あくまで透明性を重視して作られています。

会計業務を毎月の単位で締め、その後に調整ができないようになっていることから、万が一「計上し忘れていた経費があった…!」ということを繰り返していると、かえって怪しいです。

 

個人事業主や中小企業であれば、従業員によるひとつのミスも経理に大きな影響を与えることもあるはず。

 

一方で大企業であれば、従業員ひとりのミスひとつで企業がたとえ少し損をすることになっても、修正をして怪しまれるより納税を選ぶかもしれません。

 

TKC会計ソフトは細かな修正がしにくいうえに、節税を目的に提供されているものではないため、あくまで透明性を証明したい大きな企業に向いています。

 

 

 

【まとめ】TKC会計ソフトは大きな法人に評判がいい!

 

TKC会計ソフトは、税理士事務所や大きな法人に向いている、本格的な会計ソフトです。

 

ただし、機能が多く感覚的に利用できるものでもないため、かえって経理を難しく感じてしまうかもしれません。

 

TKC会計ソフトを利用するときには、活用すべき機能を税理士としっかり打ち合わせすることになるでしょう。

 

税理士に聞きながら会計ソフトに時間を費やすくらいなら、税理士にまるっと経理を任せてしまった方が楽なのは間違いありません。

 


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税理士をお探しのかたは、お気軽にご相談ください。

 

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この記事を書いた人

株式会社トライパートナーズ 代表取締役 山崎友也

当サイト「タックスボイス」運営者です。

相談実績1,000件以上。

税理士紹介のコーディネーターをしています。
日々電車に揺られ西に東に奔走しています。

税理士さんについて知らない社長さまも多く、考え方のギャップを
埋めたい!と思いブログサイトを立ち上げました。

IT、建設業、美容室、飲食店、eBay、せどり、不動産業、エンジニアなど。

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