【中古車販売業に強い税理士とは?】3つのポイントと税理士変更の成功事例!
中古車販売は利益率の高い業種として、急速に開業する会社が増えました。
中古車の販売だけでなく、車検や修理、板金塗装などの付随サービス行なっている会社も多く、最近は中古車販売の経験を生かしてレンタカー事業に乗り出す会社もあります。
今回は中古車販売に強い税理士とはどんな税理士か?についてお話ししたいと思います。
中古車販売業に強い税理士とは?
①中古車販売業 特有の会計に慣れている!
中古車販売業は安く仕入れて車を高く販売しますが、一般的な小売業とは違い、特殊な会計処理を必要とします。
それは自動車を仕入れるとき、自動車を売るときにいくつもの税金が絡んでくるからです。
自動車税、自賠責、リサイクル料金などが一般的なものです。
お客さんからもらったお金なのか、それともただ預かっているだけのお金なのかをきちんと分けて処理をしなければなりません。
いくつもの税金が絡むと、会計処理をする際、多くの手間が発生するため、税理士の中でも中古車販売の顧問を受けられる人、受けられない人ははっきりと分かれます。
②中古車販売業に詳しいか、税理士スタッフのスキルも見る
中規模もしくは大規模な税理士事務所は、税理士本人が動くケースが少なく、担当スタッフをつけることが多くなります。
中古車販売の特殊な会計から、ベテランスタッフをつけるところが多くなりますが、中には素人のスタッフをつける税理士事務所もあります。
素人のスタッフを担当につけられると大変です。
中古車販売業に慣れていないことが多く、ミスをする可能性が高くなるからです。
税理士だけでなく、スタッフも中古車販売の特有の会計に慣れていることは重要です。
③中古車販売の税務調査に強い!
中古車販売は、1台の売り上げ単価が大きく、必然的に年商規模も大きくなります。
税務調査で指摘される項目も多くあることから、税務調査の経験が強い人が求められます。
特に在庫管理や消費税に関しては税務調査で指摘されやすいところです。
多くの税金を支払うことのないよう、対応をきっちりしてもらうことは重要です。
中古車販売業で税理士を紹介した例!
中古車販売で税理士を契約した例を紹介します。
どのような社長だったか?
神奈川県で中古車販売を営んでいる個人事業主の方でした。
売り上げは1億ほど。2店舗目の運営を考えており、そのスタートのタイミングで法人化したいと考えていました。
今までの申告は自分で青色申告をしていたとのことです。そのため今まで税理士と付き合ったことはありませんでした。
商工会で税理士は知っていたけど…
商工会の集まりで税理士との接点があり、2〜3人の税理士さんに具体的に面談し、見積もりを依頼されたとの事でした。
しかしその税理士さん達が提示した料金相場は
月6万〜7万 決算30万円。
個人事業主の税務顧問としては高い料金です。
社長自身もこの金額を聞いてこんなに高いのかと感じたそうです。
昔ながらの税理士事務所のためか、金額の融通はきかないと言われてしまいました。
社長の希望は、記帳代行を受けられるか、料金が安いか、税務調査に強いか
記帳代行を受けられるか
社長はとても忙しい人でした。その中で従業員数もまだ少なく、経理担当者もいなかったため、社長自身が経理処理をしなければなりません。
そのため、税理士に記帳代行を行なってもらう事は必須でした。
税理士の中でも記帳代行を受けられる方と受けられない方ははっきりと分かれます。
それは事務所のキャパの問題、スタンスとして記帳代行を受けているかに分かれるため、事前確認が必要です。
本業で時間を多く使うために記帳代行料がかかっても、きちんと任せられる方に頼みたいとのことでした。
顧問料はなるべく安くしてほしい
社長が提示した料金は月3万 確定申告12万です。
記帳代行を含めての料金で、法人化した際もあまり金額が上がらない事を希望されていました。
商工会から紹介された税理士より、料金が半分以上下がることを目標にしていました。
税務調査の強さは重要
過去に税務調査が入った際、税理士がついてなかった事で追徴課税を多く払ってしまったとの事です。
会計処理にミスがあった事もありましたが、交渉などができず、税務署の言われるがままに税金を払ってしまいました。
税務調査は経験がものを言います。
中古車販売は税務調査で指摘されるところも多く、税理士を選ぶ際も経験豊富な人に頼みたいと考えます。
また税理士の税務調査に対するスタンスも重要です。
税務署目線ではなく、会社目線に立って、なるべく税金を出させないという方を選ぶことは会社のお金を守ることにもつながります。
税理士紹介のポイント!
今回紹介した税理士は3人です。
その中で若手の30代の税理士と契約しました。
社長が40代であったため、年下の方が話がしやすいという点と、レスポンスの速さを求めていたためです。
その税理士さんはお若いながらきちんと税務調査の経験も多く、会社目線に立って対応されるスタンスを持っていました。
また中古車販売のお客さんの経験があり、社長の要望に合致することが多かった点が選ぶポイントになったと思います。
中古車販売業はお客様目線に立っている税理士を選ぶ
今回は中古車販売に強い税理士についてお話ししました。
もちろん中古車販売に強い税理士を選ぶことは前提ですが、サービス業である中古車販売業と同じく、税理士もきちんとサービス業を認識して、お客様目線に立ち税務会計サービスをしてくれる方を選ぶ必要があります。