【決算のみ税理士に頼みたい!】会社が年1回だけ税理士に任せるときの注意点
決算のみ税理士に頼みたいけど、実際のところどうなの?注意点はある?
今回はこんな悩みにお答えしてきます。
税理士に任せるとき、契約の種類は大きく分けて2つあります。
一つは顧問契約で、もう一つが決算のみの契約です。
今回は、後者の決算のみ税理士にお願いした時の注意点についてお話ししていきます。
やはり決算のみは魅力に感じます。
●コミュニーケーションが減るので、余計な考えがいらない
●ビジネスライクな付き合いができる
●しがらみを気にしなくていい
魅力はこんなところでしょうか。
税理士とシンプルな付き合いがしたいという方に、おすすめの契約になります。
しかし決算のみ税理士に任せる最大のメリットは、何と言っても「料金を大幅に下げることができる」という点です。
決算のみの最大の魅力は、料金を下げられる点
近年、税理士の競争により、顧問料の相場自体は下がっています。
しかし10年以上、長期間、一つの税理士事務所に任せていた会社は、まだまだ料金を高く支払っているところが多いです。
例えば、年商3000万ほどなのに、月4万以上支払っていることもあります。
もちろん決算料も別請求のため、年間にすると大幅に料金は高くなります。
上記であげた例は、まれなケースですが、顧問契約は決算のみと比べると
高くついてしまいます。
決算のみの契約は年一回の付き合いのため、もちろん【決算申告料だけ】になります。
毎月の料金はおさえられるため、大幅なコストダウンが実現できます。
しかし気をつけなければならない事があります。
それは料金が安くなるという事は、税理士に手間がかかっていないから「安い」という事です。
税理士の手間がなくなれば、会社のやることが増えるという事は言うまでもありません。
会社のやることとはなんでしょう。
それは会計ソフトに仕訳入力をし、貸借対照表、損益計算書まで作成することです。
会計入力がきちんと出来ている会社が、税理士と決算のみの付き合いをすることができます。
決算書まで自分で作れたら決算申告も自分でできないのか?
このように考える社長も多くいます。
決算申告まで自分でできれば、税理士に支払う料金もなくなる!
毎年のことなので、大幅なコストダウンになるぞ。
しかし会社の決算を自分たちで行うのは、やめたおいた方がいいです。
それは法人の決算書作成と申告書の作成は「別モノ」と考えた方がいいからです。
法人の決算書と申告書は別モノとは?
決算書の作成ができれば、法人の決算申告ができるという方がいますが、間違いです。
量販店で売られている会計ソフトは、貸借対照表と損益計算書などの決算書は作成できますが、法人税の申告書まで作れません。
法人税の申告書は、専用のソフトが必要になるからです。
専用ソフトとは、
NTTデータの達人シリーズ、税理士いらず、freeeの申告書の作成ソフトなど
これらが一般的です。
市販のソフトとは別にこのような申告書作成のソフトを購入する必要がでてきます。
また法人税の申告書は複雑です。
どんなものが必要でしょうか。
一般的に必要なものは以下になります。
• 法人税申告書作成
• 法人地方税申告書作成(法人県民税・法人市民税・法人事業税等)
• 消費税申告書作成
• 財務諸表作成
• 勘定科目内訳書作成
• 法人税事業概況書等作成
• 固定資産台帳
法人税の申告といっても、これだけの書類を揃える必要が出てきます。
もし自身で法人税の申告をする時は、税法を正しく理解した上で、書類を用意する必要があります。
●法人税申告書の作成ソフトの購入費
●申告を自ら行うときに使う時間コスト
●書類に不備があった際のリスク
これらを考えれば、自分で申告をするより、
税理士に任せた方が結果的に安くつくことがわかります。
【決算のみ税理士に任せる上での注意点】税理士のチェックは必要か?
決算のみ税理士に任せる際、よくある注意点をあげておきます。
それは【税理士がきちんと決算書のチェックをしてるか?】ということです。
入力した会計データのチェックをしないで、そのまま申告をしてしまう税理士もいます。
数字や内容が間違っていれば、納税額が高くなることも考えられます。
決算申告料が極端に安い税理士は要注意です。
年商がそれなりにあるにも関わらず、決算申告料が数万円に設定している事務所はほとんど内容をチェックせずに、申告を請け負っているケースがあります。
薄利多売で、一つ一つの会社をみる時間がないためです。
決算申告のみにも年商規模に応じた料金相場があります。
こちらを把握した上で、比較検討することをおすすめします。
決算のみの相談事例を2つ紹介します!
タックスボイスによせられた相談の中から、2つの事例を
選んでご紹介していきたいと思います。
【決算のみ事例1】茨城県つくば市 太陽光発電会社
つくば市で、太陽光発電の投資をされている法人様からお問い合わせをいただきました。
相談いただいた社長は税理士事務所に勤められている方です。
しがらみを気にしており、所長に申告を頼みづらいという事でお話しいただきました。
弥生会計で入力をされており、
決算書の作成まで行えるため、申告を別の税理士に頼みたいという事でした。
今までも他の税理士に頼んでいましたが、顧問契約がマストだったため、決算のみで経費削減ができる税理士を探しておられました。
タックスボイスで決算のみ対応できる税理士の紹介をし、料金も半額以下にすることができました。
【決算のみ事例2】大阪府大阪市 広告会社
大阪で広告業を営んでいる法人様です。
今まで税理士に決算のみ任せていましたが、高飛車な態度をされ、付き合うことにストレスを感じていました。
ソリマチの会計王で入力をされていたため、ソリマチに対応している税理士を探されていました。
大阪の税理士でソリマチに対応されている税理士を紹介し、料金も15万円ほどにおさえることに成功しています。
【まとめ】税理士なら誰でもいいわけではない!きちんとした税理士を選ぶ!
今回決算のみ税理士に任せた際の注意点や、事例などをお話ししました。
特に費用面でとても魅力的な契約形態ですが、そのぶん税理士を選ぶ必要が出てきます。
決算のみは特殊な契約のため、税理士でもできる人とできない人が分かれます。
何より、きちんと内容をチェックして、間違いのない申告をしてもらう必要があります。
税理士の相性も気になる
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