経理代行を税理士にアウトソースするメリットは?デメリットはある?
経理代行とは文字通り、社内の経理作業を代行し、外注(アウトソーシング)することを言います。
記帳代行は会計ソフトに入力する作業を言いますが、経理代行も併せてお願いすることで会社と税理士双方にとってメリットがある付き合いができます。
今回は税理士に経理代行を任せるメリット、デメリットについてお話しします。
経理代行を税理士に任せるメリットは?
メリットは大きく分けて3つになります。
●コストが抑えられる
●セキュリティが守られる
●しがらみのない付き合いができる
コストが抑えられる
正社員で経理ひとり、月20万で雇ったならば、年間240万の人件費がかかります。
これに加えて社会保険や厚生年金など雇用を守るための支払いが必要になります。
パートでも月10万以上の人件費は考えなければなりません。これに加えて採用費もかかってくるのが実際のところです。
またスキルの高い人はパートでも時給を高くしないと集まりにくく、採用できるか分からない不確定な部分があります。これは派遣スタッフを雇った時にも言えると思います。
税理士に経理代行をできれば、年商規模によりますが、月3万円〜で任せることができ、記帳代行+顧問契約もセットで頼めるところもあります。
金銭的なメリットを受けられることがまず一番です。
セキュリティが守られる
税理士は当然、社内の情報を外部に漏らしてはいけない「守秘義務」を持っています。
これを守らなければ、罰則が課せられてしまうため、情報管理は徹底しています。
一般の経理は、守秘義務を持ち合わせていません。
スタッフには
会社の財布の中身をそのまま見られることになるので、業績、社長の給料まで知られてしまうことになります。
また人材が定着しない場合、何人もの人が会社の状況を知ることになります。
これは目に見えない部分ですが、「隠れたリスク」として考えるべきです。
しがらみがない付き合いができる
外注という立場だからこそ、仕事がきちんとできているか?成果で判断することができます。
税理士側もいつでも切られてしまう緊張感があり、スキルの高い仕事を求められるようになります。
そのためしがらみがない付き合いができるようになります。
雇用スタッフは生活がかかっていますので、スキルが低くてもすぐに辞めさせる事ができませんので、そこが外注と雇用で大きく違う点になります。
経理代行を税理士に任せるデメリットは?
デメリットは大きく分けて3つになります。
●税理士全員が経理代行サービスを行なっていない
●あくまで外注のため、他の作業を頼めない
●信頼していない税理士に頼むと大変なことに。
この3点です。
税理士全員が経理代行サービスを行なっていない
税理士全員が経理代行を行なっているわけではありません。
例えば今おつきあいのある顧問税理士に「経理代行をしてほしい」と頼んでも、その税理士さんができないケースがあります。
経理代行はマンパワーが必要で、時間の取られることが多く、間違えられないリスクがあります。
その為、あまり対応していない税理士が多いのも事実です。事前に確認することが大切です。
あくまで外注のため、他の作業を頼めない
外注のため、経理代行以外の他の仕事を頼めないというのもデメリットです。
雇用していれば、ちょっとした資料作成、営業補助、雑用などを頼むことができます。
しかし税理士に外注していれば、経理代行以外の仕事を頼むことは難しいと言えます。
仕事の融通が利くかきかないかは大きく違うポイントです。
信頼していない税理士に頼むと大変なことに。
実はこの部分が一番大切です。
税理士によっても信頼できる人と信頼できない人がいます。
それは実際仕事をしてみないとわからなく、見えづらいところです。
とりわけ経理代行は、会社の大事な数字を扱う仕事の為、信頼でき、きちんと任せられる人に頼む事がマストです。
初回面談の時は信頼できる人かと思ったけど、年数が経つたびに、「イメージと違った」なんてことも考えられるところです。
信頼できるか否か、実際仕事振りを把握した人から紹介されることがベストです。
税理士に任せられる業務範囲は?
「経理代行を利用するとどのようなサービスを受けられるか?」
例えば経理を代行してもらうと以下のような業務を任せられます。
●請求書発行
●振込代行
●帳簿作成
●会計ソフト入力
●領収書の整理
●原価計算
●資産管理
●売掛金買掛金の管理
●給与計算代行 など
上記がアウトソーシングできる内容です。
そのやり方は月2回から3回ほど社内にいることで、実際の作業を行います。
どの仕事を行うか、どの仕事を省くか?で料金が大幅に変わってきますので、ぜひ内容を知りたい方はお問い合わせください。
特に少人数の会社は経理代行を頼むメリットが大きい!
例えば少人数で回している会社は、経理1人雇うまでもないと考えている社長も多くいます。
社長が経理を行なっていれば、仕事の合間や終わってから作業をすることになり、時間が取られてしまいます。
派遣スタッフを頼むにしても、担当者のスキルに左右されしまい、料金も割高になります。
経理代行を税理士事務所に任せることは小規模な会社ほど、活きてくるサービスになります。