農業経営・農家に強い税理士とは?【税理士選びのコツ】
今回はこの疑問にお答えしていきます。
農業は「会計」という面では、特別なことは要しません。
しかし農業経営をすこし掘ってみると「農地の相続や譲渡」「法人化の検討」など、税理士への相談が多くからんできます。
それにもかかわらず、あまりいい税理士さんと出会えていない農業経営者が少なくありません。
●地元の税理士は強気だけど、現在の税法や農業に関して興味がない
●知っている農家さんもその税理士を使っているので、なんとなく付き合いづらい
●ほとんどITに詳しくなく、今の農業経営にマッチしていない
●税務署のOBで、税金にうとく、話が合わない
このように感じる農家さんが多くいるのが現状です。
さて農業経営に強い税理士さんとはどのような方をいうのでしょうか?
農業経営に強い税理士とは?
【農業に強い税理士】①ITに精通している
現在、農業では、ITが多く取り入れられています。
ITが取り入れられている理由は、業務の効率化、マンパワーの改善など。
現在の農家は、時代とともに一歩進んだ仕事をしています。
例えば、
●スマホを使って、農薬の散布をドローンで行なう
●農産物を自動収集ロボットで収穫をする
●農作物の状態をクラウドでデータ管理して品物の質をより高める
ITを積極的に取り入れている農家さんも多いと思います。
農家さんがITに詳しければ、税理士もITに強い税理士のほうが相性は良くなります。
しかし税理士でもITに詳しい人と、詳しくない人がいます。
ITに詳しい税理士は、
zoomやスカイプ、チャットワークなど、ツールを当たり前に使いこなしており、今の農家さんにはマッチしています。
【農業に強い税理士】②不動産の経験が豊富
農家が不動産に強い税理士を選んだほうがいいのはなぜか?
それは農家が農業経営のかたわら、不動産の賃貸収入を得ている方が多いからです。
1安定収入の確保
2土地活用
3相続税の軽減
以上の3点から農家さんと不動産はより密接に関わるものです。
そのため不動産の事例を多く扱っている税理士さんや、不動産関係の顧問先を多く持っている税理士は、農家さんにとっても心強いはずです。
【農業に強い税理士】③相続申告に慣れている
代々、地主で農家を営んでいる家系であれば「農地の相続問題」が絡んできます。
事前に相続対策をしておくことで、相続税が数百万減ることも珍しくありません。
税理士の中には、相続に詳しい人と詳しくない人がいます。
もっと言えば、「相続申告ができる人」と「相続申告ができない人」がいます。
それはなぜか?
税理士の仕事のほとんどが、一般の個人や法人の申告業務だからです。
一般的な申告と相続の申告はまったくカラーが違うので、一般会計がメインの税理士さんは「相続はまったく」という方も珍しくありません。
相続が発生した時に、改めて相続に詳しい税理士と契約する方もいますが、毎年の申告を行なっている税理士に相続税の申告も頼んだ方がより「内情」がつかめています。
毎年の決算申告と未来に起きる相続申告をセットで考えた方がスムーズです。
以上の3つが、農家が税理士を選ぶ上で押さえておいたほうがいいポイントです。
しかし税理士を選ぶ上で「最大の注意点」がありますので、それも併せてお話ししておきます。
農業コンサルを税理士に頼んではダメ!
「農業のコンサルティングを税理士にお願いしたい!」と言われることがありますが、税理士にコンサルを求めるのは、やめておいたほうがいいです。
税理士さんは税金の計算、申告を仕事としています。
税金の計算をする税理士が農業コンサルをすることは全くの畑違いなのです。
税理士と農業経営コンサルは分けて考えた方がベストです。
農業の経営の中身は素人では見えづらく、栽培方法や、売り上げアップの施策まではわからないことが多くあります。
税理士=コンサルができる人と勘違いしている農家の方も多くいますので、ここは注意が必要です。
農業に強い税理士を選ぶとき大切なのは相談のしやすさ
今回は農業に強い税理士を挙げてみましたが、最後に税理士選びにおいてもっとも大切な事をお話ししておきます。
それは「その税理士が親身になって、顧問をしてくれるか?」です。
税金は難しい事がたくさんあります。
聞いたことのない専門用語があったり、税金の仕組みは素人には分かりづらく複雑です。
それに対してきちんと説明してくれたり、アドバイスしてくれたり、親身になってコミュニケーションを取ってくれたり、基本的に「サービス業」を理解した税理士を選ぶ事が大切です。
農業に強くサービス業をきちんと理解した税理士を求めている農家のがいましたら、ぜひご相談ください。
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