【ゆうちょ銀行「法人口座」審査落ち5つの理由】通過するための対策とは?
法人を立ち上げると、融資を受けたいタイミングも出てきます。
ただ、公庫からの融資を受けたいときには、「紙ベースの通帳」が必要になります。
ゆうちょ銀行は紙ベースの通帳を受け取ることができるため、法人口座を持ちたいと思う人も多いでしょう。
しかし、ゆうちょ銀行の法人口座では審査に落ちることも珍しくありません。
▼この記事でわかること
・ゆうちょ銀行の法人口座で審査に落ちる理由
・審査に通過するためにしておきたい対策
・法人口座の開設におすすめの銀行
法人口座の審査は誰でも通過できるものではなく、準備を整えておかなくては落ちてしまいます。
今回は、ゆうちょ銀行の審査に落ちてしまう理由や、通過するためのポイントを解説します。
記事の最後には、ゆうちょ銀行以外で法人口座を開く場合に、おすすめの銀行もご紹介するので、これから法人成りを検討している人は参考にしてみてください。
【ゆうちょ銀行】法人口座の審査に落ちる5つの理由
法人経営者の間では、「ゆうちょ銀行の審査はゆるい」と噂されているようです。
さらに、維持費や手数料が他の銀行と比べて安いことから人気があります。
しかし実際には審査に落ちている人も珍しくはないため、気を引き締めて審査に挑む必要があります。
ゆうちょ銀行の法人口座で審査落ちする主な理由は、下記があげられます。
①必要書類が揃っていない
②資本金が少ない
③事業内容が不明確
④登録住所がシェアオフィス
⑤固定電話がない
それぞれについて解説します。
【ゆうちょ審査落ちの理由①】必要書類が揃っていない
必要書類を揃えていない人が、審査に通過する可能性はありません。
もし審査に落ちてしまったなら、必要書類が正しく揃えられていたのかを確認してみましょう。
▼主な必要書類
・法人の履歴事項全部証明書
・公的な本人確認書類
・来店者と法人の関係性を証する書類
・許認可証の写し
・法人番号が確認できる書類
・法人の印鑑証明書
・実質的支配者が確認できる書類
・貸借対照表
・損益計算書
・合計残高試算表(または直近1か月分の総勘定元帳)
・事業計画書
・決算関係書類
・財産目録
・法人の納税証明書
・所轄税務署あての法人設立届出書
必要書類は法人の条件によって異なるため、各自しっかり確認してください。
もし必要書類が不十分の場合、創業者の経歴や資金状態の正確性が不十分になってしまうため、審査に落ちてしまうのも不思議ではありません。
銀行側としては、信頼できる人材かどうかを見極めるための審査です。
必要書類はしっかりと揃え、信頼に値する存在であることをアピールしましょう。
【ゆうちょ審査落ちの理由②】資本金が少ない
法人は1円から作れると言われる時代にはなりましたが、あまりにも資本金が少ない場合には信頼度に欠けてしまう傾向があります。
業界や事業内容によって資本金の必要目安額は異なりますが、資本金が少ないほど警戒されやすいです。
資本金に明確な規定はありませんが、目安としては100万円以上の資本金があると良いと言われています。
ゆうちょ銀行の審査に落ちてしまった企業は、資本金が極端に少なかった可能性が高いです。
【ゆうちょ審査落ちの理由③】事業内容が不明確
事業内容がわかりにくい場合、銀行は口座開設を嫌がります。
なぜなら、銀行が法人への口座開設に審査を設置している理由の一つが、犯罪対策だからです。
事業内容が不明確の場合や、嘘をついている可能性があると判断されてしまった場合には犯罪目的の口座開設を疑われやすく、審査に通してもらえません。
企業のホームページやパンフレットなどの資料を用意するなど、誠意を持って事業に取り組む姿勢があることを証明する必要があります。
練り込んだ事業計画書を提出できるほど説得力が上がり、審査に通過できる可能性も上がるはずです。
【ゆうちょ審査落ちの理由④】登録住所がシェアオフィス
事務所が実在していることを証明できると、信頼を得やすいと言われています。
「登記簿謄本」に記載されているオフィスが自宅である場合や、シェアオフィス・バーチャルオフィスである場合には、信頼してもらいにくいです。
実在する場所にオフィスを設置している場合には費用がかかることが多いため、事業への真剣さが伝わりやすく、信頼度が高くなります。
とはいえ法人によっては、自宅だけで事業が成り立つこともあるはずです。
法人口座を所有するための奥の手として、検討してみてください。
【ゆうちょ審査落ちの理由⑤】固定電話がない
現代において、固定電話は必ずしも必要ではないという事業もあるでしょう。
わざわざ固定電話を引きたくないと考えることもあるはずですが、固定電話の有無は信頼度に関わると考えられる傾向があります。
とはいえ、法人口座を開設するためだけに固定電話を引くというのは、かなり非効率的です。
一発で法人口座の審査に通りたい場合や、どの銀行でも法人口座が開けずに頭を抱えてしまった場合などの、最後の手段として取り入れてみてはいかがでしょうか。
【ゆうちょ銀行】法人口座を開く方法を流れで解説
ゆうちょ銀行の法人口座を開くまでのステップを、流れで解説します。
①必要書類を揃える
②郵便局窓口で書類を提出する
③審査結果が郵送される
それぞれのステップについて、簡潔にご紹介します。
【ゆうちょ銀行開設ステップ①】必要書類を揃える
必要書類を確認し、そろえていきます。
ほとんどの銀行で必要な書類は同じなので、他の銀行の口座開設で必要な書類もあわせて確認し、一緒にそろえてしまうのがおすすめです。
特に審査に自信がないときには、ゆうちょ銀行と並行して複数の銀行へ審査を出しておくのがベスト。
審査結果を待って再度、0から書類を用意するのは時間がかかるため、効率的に動いてしまいましょう。
【ゆうちょ銀行開設ステップ②】郵便局窓口で書類を提出する
基本的には、法人の住所から一番近い郵便局へ申請をしに行きます。
職員が法人開業に関する対応に慣れているとは限らないので、時間に余裕を持って足を運ぶと良いです。
【ゆうちょ銀行開設ステップ③】審査結果が郵送される
ゆうちょ銀行の審査結果は郵送されて届きます。
書類を提出してから10営業日以内に結果がくるはずなので、待っていればOKです。
審査に通過している場合にはキャッシュカードなどの書類が書留で届きます。
一方で審査に落ちてしまった場合には、お詫びの手紙と書類一式が返送されます。
【ゆうちょ銀行】法人口座の審査に落ちないためにできること
ゆうちょ銀行の法人口座開設には、必ず審査があります。
審査に落ちてしまう可能性はじゅうぶんにあるため、気を抜かずにしっかりと準備をしておきましょう。
審査に落ちないためにできることは、主に下記の通りです。
・必要書類を完璧に揃える
・説得力のある事業所を用意する
・税理士に相談する
必要書類が多く、仕事をしながら用意するのは難しいと感じた人もいるはずです。
とはいえ、顧問税理士をつけている法人であれば、そこまで負担になりません。
まずは顧問税理士に相談し、必要書類の準備やアドバイスをもらってみてはいかがでしょうか。
まだ顧問税理士を雇っていない方は、タックスボイスまでお気軽にご相談ください。
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