日本政策金融公庫【国金】とはどんなところ?借りるメリットは?

日本政策金融公庫は、日本政府が100%出資している政府系金融機関のため、安心して借り入れができる事で人気です。

これから事業を始めるとき、日本政策金融公庫での借り入れを検討される方も多いのではないでしょうか。

借り入れ実績のない、フリーランスから中小企業まで様々な事業の用途に応じて、資金調達ができることが魅力です。

今回は日本政策金融公庫で資金を借りるメリットについて、まとめていきたいと思います。

目次

日本政策金融公庫から資金を借りる6つのメリット

①スタートアップ時期に融資を受けやすい!

創業当時は、借り入れ実績がないため、ほとんどの金融機関では、お金を貸してくれません。

金融機関では、通常3年以上、決算書や確定申告書を見て、厳密に審査をするため、数字の実績がない、スタートアップ時は、審査基準がはっきりしないのです。

よほどの将来性が見込まれていない限り、借り入れが非常に難しいのが現状です。

しかし日本政策金融機関はその点、スタートアップ時は資金が借りやすいと言われています。

それは、公庫の「目的」と独自の「審査基準」にあります。

日本政策金融公庫は、一般の民間金融機関が行う金融を補完することを最大の目的としているからです。

つまり民間金融機関が難しいと感じる企業に融資をすることが公庫が存在する意義なのです。

創業時期こそ、積極的に融資を行う理由がここにあります。

公庫の中で借りやすいと言われている商品は2つあります。

新創業融資制度と、中小企業経営協力資金の2つですのでご参考ください。

次に日本政策金融公庫の審査について、です。

日本政策金融公庫には、膨大なノウハウと融資実績があります。

そのため、公庫の支援を受けた人がどのように事業展開して大きくなっていったか?

またどのように事業が推移していき、その事業が成功したのか、失敗したのか。

創業時における、問題点や様々な事業情報があるため、民間金融機関に比べて、

スタートアップに積極的に融資ができる理由がここにあります。

②無担保無保証が可能!

日本政策金融公庫は基本、無担保、無保証という条件でお金を貸し出しをしてくれます。

つまり、会社が万が一、倒産しても、社長が連帯責任を追っていないので、お金を返済する必要がないということです。

こちらの条件が適用されるのは、前に述べた、新創業融資制度、また中小企業経営力強化資金です。

これは大きなメリットの一つです。

③固定金利であること!

金利には、変動金利と固定金利があります。

日本政策金融公庫は、固定金利で融資が受けられます。

固定金利は、一回取り決めした利率が、返済が終わるまで一定ということです。

【なぜ固定金利がメリットなのか?】

これは、「金利が高くなる不安をなくすことができる」ということです。

変動金利は、市場の動向によって、金利が上がったり、下がったりします。

つまり自分が予期しないコントロールができない部分で、負担が増えてしまうというリスクがあります。(その分、利率が下がれば、メリットはありますが)

市場の動向に左右されることがないため、将来設計がイメージしやすく、安心を得られることが固定金利の一番のメリットではないでしょうか。

お金を借りる期間は、数年、数十年と長いスパンに渡ります。

固定金利であれば、今後どちらに転んだとしても、まず損することないということです。

④長期借り入れができる!

公庫の種類にもよってきますが、運転資金は、おおよそ7年未満

設備投資は20年になるものもあります。

特に民間金融機関の運転資金は、数ヶ月、数年と短いと言われています。

その点、公庫の運転資金は期間が長いため、資金繰りの計画、将来の見通しが立てやすいとうメリットがあります。

⑤リスケの対応もできる!(柔軟である)

リスケ(リスケジュール)とは、金融機関からの毎月の返済を減らすことができる方法です。

毎月30万円の返済額を10万にできたり、ゼロにして、先送りすることもできます。

経営が順調であれば問題はありませんが、経営が思ったより、下向きになり、毎月の返済がしんどい時も出てくるでしょう。

公庫では、減額申請が認められていますので、リスケをすることで資金繰りが改善し、毎月の返済が楽にすることできます。

ただリスケをするデメリットが2つあります。

一つは利息を、確実に支払わなければならないこと二つ目は、追加融資を受けられる可能性が低くなる

ということです。

これに関しては、他の金融機関にも影響が及ぶところですので、しっかり税理士との話し合いの中で、判断が必要になります。

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⑥他の金融機関の融資を受けるきっかけになる!

これも大きいかもしれません。

まず民間の金融機関は、スタートアップ時に融資を積極的に行っていません。

その理由は、融資実績がないから、です。

日本政策金融公庫は、審査に関する独自のノウハウと、実績が蓄積されています。

公庫がその会社に貸し出しを行って、創業融資を行ったという事は、基準を一つクリアし、スタートラインに立った企業として認められたことになります。

また公庫から借り入れが成功して、毎月しっかりとした返済をしている会社であれば、他の金融機関も評価が高い企業として見てくれる可能性が高くなり、全く実績がない企業よりもきちんと評価をしてくれるということです。

日本政策金融公庫のデメリットは?

メリットばかりだけど、日本政策金融公庫で借りるデメリットはないの?

デメリットと呼べるものはほとんどありませんが、あえてあげるとすれば、以下があります。

審査が厳しい

この一点につきます。

多くのメリットの裏返しですが、審査がきびしいというデメリットがくっついてきます。

前述したとおり、日本政策金融公庫の特徴は、無担保、無保証、固定金利、長期返済が可能です。

この会社はきちんと返済能力があるか?

事業の将来性をきちんと見られます。その審査期間は1ヶ月かかるとも言われています。

審査項目も多く、提出書類も多いため、時間に余裕を持って借入れ準備をすることが重要です。

厳しい審査ですが、そのぶん公庫だけではなく、他の金融機関から借り入れができる可能性を見据えることができれば、プラスに考えていいのではないでしょうか。

公庫での融資を成功させるために税理士のサポートは必要

今回は、日本政策金融公庫のメリットデメリットについてお話ししました。

ポイントの確認になります。

【日本政策金融公庫のメリット】

  • スタートアップ時期に融資を受けやすい
  • 無担保無保証が基本
  • 固定金利であること
  • 長期借り入れができる
  • リスケの対応もできる(柔軟である)
  • 他の金融機関の融資を受けるきっかけになる。

【日本政策金融公庫のデメリット】

  • 審査が厳しい

スタートアップの時期は、公庫の創業融資に頼ることでメリットが大きくなります。

特に人材を多く活用するIT企業や、飲食店、美容院などの店舗経営、設備投資を必要とする製造業、建設業などは、創業時にお金がかかることが多くなります。

最初に大きくお金を必要とするならば、なおさら融資成功の確率をあげたいところです。

融資を成功させるためには、御社をサポートする税理士の存在も重要です。

例えば自分が飛び込みで支店に行くのもアリですが、顧問税理士が、公庫の担当者を紹介し繋いでくれれば、前者よりも話がしやすい状況が作れます。

担当者も、●●税理士から紹介されたから安心と考えることは自然なことです。

資金調達に強い税理士は、事業計画のサポートだけでなく、併せて人との関わりも得意としています。

ぜひスタートアップ時や、資金繰りで、サポートする税理士選びに迷っている方がいれば、ご相談ください。

税理士の紹介はこちら!

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この記事を書いた人

株式会社トライパートナーズ 代表取締役 山崎友也

当サイト「タックスボイス」運営者です。

相談実績1,000件以上。

税理士紹介のコーディネーターをしています。
日々電車に揺られ西に東に奔走しています。

税理士さんについて知らない社長さまも多く、考え方のギャップを
埋めたい!と思いブログサイトを立ち上げました。

IT、建設業、美容室、飲食店、eBay、せどり、不動産業、エンジニアなど。

様々な業種の方に税理士を無料紹介しています。

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