動物病院・獣医・ペットホテルの経営に強い税理士とは?
最近は若い人だけでなく、高齢の方もペットを飼う傾向が増えており、より一層「癒し」が様々な世代で、求められる時代になりました。
ペット文化が根付く一方、
動物病院の数も右肩あがりに毎年増えています。
新規開業が増えれば、それだけ地域内での競争も増えます。
そんな状況の中で、パートナー役として担ってくれる税理士がいれば心強いことです。
今回は「動物病院に強い税理士とはどんな人か?」についてお話ししたいと思います。
動物病院の会計に特別なことはない
動物病院に似た職種で歯科医院や病院があります。
歯科医院や病院は保険を使う特別な会計処理であるため、それに慣れている税理士に任せるのがベストです。
しかし動物病院は、「自由診療」のため、病院で求められる特別な会計処理は必要ありません。
仕入れと売上げを計上する、とてもシンプルな会計と言えます。
そのため、税理士に対しても、特有の専門的な知識はいりません。
それよりも【税理士本人の考え方やスタンス】が、院長先生の求めていることに合っているかが重要です。
もっと言えばフィーリングが合っているか、が大切です。
しかし、ホームページだけの情報では、税理士自身の人柄が伝わりづらく、結果、「近さ」や「顧問料」で決めてしまうことも少なくありません。
近さや顧問料も重要な要素ですが、
「きちんと信頼できる税理士さんか?」
「自分の意見に合わせたアドバイスをしてくれるか?」
これらを理解することはもっと重要です。
動物病院に強い税理士とは?【4つの特徴】
上記のことも踏まえたことで動物病院に強い税理士とはどんな税理士でしょうか。
結論からまとめると以下になります。
- きちんとしたアドバイスができる税理士
- 他士業とのネットワークがある税理士
- 資金調達に強い税理士
- 記帳代行ができる税理士
①きちんとしたアドバイスができる税理士
院長先生が税理士を選ぶ際、きちんとした説明と適切なアドバイスができる人を選ぶことはマストです。
会計処理に徹してしまい、事務作業のみを行なう税理士事務所が多い中、適切なアドバイスができる税理士は限られています。
そのため、その税理士が自分の医院に対してきちんとしたアドバイスをしてくれるか?
見極めることが必要になってきます。
院長先生も飼い主が、「何とかして助けてほしい」と連れてきた大事なワンちゃんや猫ちゃんに対して、適切な治療を行い、飼い主に最善の方法をアドバイスされると思います。
それがもし医学的に正しい治療でも「それが飼い主やペットに対して適切ではない」と判断すれば、飼い主とペットの気持ちを最優先に考え、治療を施すはずです。
それは税理士でも同じ事です。
税法上、もちろん法律で決まっている事は仕方ありませんが、なんとか医院の為に、適切なアドバイスをして、メリットのある税の解釈をする。
それはサービス業である税理士もお客様目線で考えなければならないはずです。
税理士事務所が適切なアドバイスができることは重要です。
②他士業とのネットワークがある税理士
2つ目は、その税理士に他士業の連携があるか?です。
きちんと他の士業とのネットワークがあることは重要です。
経営ではお金の問題以外に様々な問題に直面します。
例えば働いている、人の問題です。
いい人材をなかなか獲得できない
若いスタッフとのコミュニケーションがうまくはかれない
労務トラブルを引き起こしたらどうしよう
従業員さんの雇用問題は色々出てきます。
これらは税理士よりも社労士の分野になります。
顧問税理士さんが、すぐに適切な社労士を紹介できるネットワークをお持ちであることは重要です。
また起きて欲しくないトラブルは飼い主様との問題もあるはずです。
説明義務違反があったとされ、損害倍賞を請求された
手技にミスがあり、トラブルになった
なかなか治療費を支払ってくれない飼い主がいる
これらは弁護士の仕事になります。
あまり相談として多くないとは思いますが、税理士がいざと言う時に知り合いの弁護士を紹介してくれる状況を作ってくれるのは、とても心強く感じるはずです。
③資金調達をサポートできる税理士
新規開業時であれば、多額の資金が必要です。
事業計画からアドバイスをいただきながら、融資成功までサポートする。
順調にスタートするためには、税理士の手助けが必要です。
また事業が軌道に乗りはじめ、順調に育っていけば、
設備の補強をする必要がありますし、手狭になれば、増床するため、移転費用にお金をかけることもあるでしょう。
つまり、動物病院の経営は、金融機関の付き合いと隣り合わせのところがあります。
そのため、資金調達をサポートできる税理士と付き合う必要があります。
④記帳代行ができる税理士
院長先生はとても忙しいです。
1日の拘束時間も長く、診療に時間を取られ、時には緊急で対応を迫られることも珍しくありません。
どうしても経理など、バックオフィス業務が手薄になることから、税理士事務所に記帳代行を頼む先生が多くいます。
記帳代行を税理士に頼むことができれば、領収書、請求書、日々の日計表や、レシートなどをまとめていただければ、あとは税理士のほうで打ち込み作業をすることできます。
どうしても記帳代行料は顧問料以外にかかりますが、記帳代行を任せることで、本来やらなくてはならない作業を外注し、時間を買うことができるため、浮いた時間を本業に費やすことができます。
【まとめ】動物病院の先生は孤独。二人三脚で進めていける税理士をパートナーにする!
今回は動物病院に強い税理士とは?というお話しをしました。
動物病院で働く院長先生は、ワンちゃんや猫ちゃんたちに最適な治療を日々施し、その地域全体に貢献されています。
しかし日々の忙しい仕事をこなしていれば、目の前の事に一生懸命で、周りを見つめる余裕が少なく、いわば【職人】のような立ち位置になっている方も多いと思います。
その中で現場の仕事以外にも会計処理、税金対策、資金繰り、設備投資など、お金周りのことも同時に考えていかなければなりません。
しかし、いざ誰かに相談しようと思っても、お金の話はナイーブでなかなかその話はしづらいのが現実です。
気軽にスタッフに話す事もできないものです。
その中で二人三脚で気軽に相談できるような財務パートナーがいれば、安心を得ることができます。
税理士が単なる外注という見方もできますが、それだけでなくパートナーとして邁進してくれる税理士がいれば、厳しい競争の中にどっぷりいる中でも、きっと心強い存在になるはずです。
先生の中でぜひ税理士に悩んでいる方はご相談ください。