【成功事例】埼玉県の和菓子屋が税理士の変更に成功した話
和菓子屋さんが税理士を変更した背景
古くから代々経営されている和菓子屋さんでした。
長年ずっと同じ税理士さんに頼まれていましたが、父親から息子様の代になり、経営を引き継いだことがきっかけで、今までの税理士を変更したいとの話がありました。
和菓子屋さんの経営事情は?
和菓子は日本の伝統を強く感じられるお菓子です。
四季の風合いを感じることができ、職人独自の技を和菓子で表現する事ができることから、最近では、外国人に特に人気があります。
繊細な技術や、日本人の器用さが和菓子そのものに表れており、決して廃れることのない日本独自の文化でもあります。
今回の和菓子屋さんも場所柄、観光客がよく訪れやすい場所に店を構えており、外国人などの観光客を相手に大変人気がありました。しかし人気の一方、客単価に悩んでおられました。
店では和菓子1個あたり150円〜200円ほどで販売されていました。
コンビニと同じくらい安く販売していたため、客単価を上げていいものか、老舗の和菓子屋さんも頭を悩ませていたのです。
社長が息子様になって税理士と考えの違いが出てきた
お父様から息子様へ社長を交代したことで、昔の販売価格から今の時代にあった価格設定にするべく検討する必要が出てきたのです。
先代が新しいアイディアで和菓子の種類を増やそうとし、施策を練っていました。しかし昔の税理士さんに経営の相談をしてもあまり乗ってくれません。
定期的に訪問もなかったため、試算表がほとんど提出されていなかったのです。
そのため経営状況を把握することができず、次の施策を打つことができなかったのです。
今までの税理士さんはなぜ試算表を出さなくなったのか?
社長が変わった時に、今までの料金から大幅に顧問料を値下げしたことが原因でした。
大幅な値下げは、税理士のモチベーションを極端に下げてしまいます。
適正な料金設定により、税理士さんと良好な関係を保つことができます。しかし無理やり顧問料を下げてしまえば、それは逆効果になってしまうのです。
一人の税理士さんと長くお付き合いするケースが多く、ほかの税理士さんと料金を比較するきっかけがない会社が多くあります。
そのため、税理士さんの料金はブラックボックスになっていることが多く、不透明なことがあります。
税理士事務所によって規定の料金は様々ですが、その税理士さんが定めている料金からは逸脱しない顧問料の設定が必要になるのです。
税理士を変更してどういうメリットがあったか?
まず息子さまが税理士に相談がしやすいように、年齢が近い税理士さんを選びました。
年が近いことから、気兼ねなく話もしやすいですし、些細なことも相談ができるからです。
当然ながら、以前の税理士さんは全く訪問がなかったことで、適正なサービスを受けることができませんでした。しかし税理士を新しくしてから、定期的な訪問することで会社の内情をつかみやすくなりました。
顧問料を税理士さんの希望に近くすることで、試算表もきちんと作成してくれるため、戦略を練ることが可能になったのです。
【まとめ】社長が変わったら税理士の変更をしたほうがいい
今回税理士を変更するに至ったのは、社長が変わったこと、顧問料の下げすぎによってサービスが悪くなったこと、2つの要因が重なったことでした。
今回のケースのように、社長が変更したことで、考え方にギャップが出てくることはよくあります。心機一転、新しい税理士さんに変えることで違った発見があります。
また顧問料の削減にも慎重に対応することが必要です。
税理士の関係に違和感がある方は、思い切って税理士を変更してみることをおすすめします。