起業するに当たって、※PDCAサイクルのDから始めてしまうことはリスクが大きいことはもちろんですが、これ以前に、世の中にはずっとPの段階でいる起業家もいます。
いわばプランの計画の段階です。

プランを組み立てて、無駄な行動を避けて最短コースで、求めている目標に近づく事は重要ですが、起業はしたけどDoに移行しない、なかなか思っている事を実行できない人も多くいます。
ちまたでは「ノウハウおたく」と呼ばれる状態です。
※PDCAサイクルとは??
P(計画 Plan)D(行動 Do)C(評価 Check)、A(改善Action)の4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する手法のことです。
セミナーや書籍に集中しすぎて、行動できていない

世の中には無数のビジネスセミナーやビジネス書がありますね。人生でこれらの全てを知ることはできません。
起業家にとって大切なことは、どこでDoに移行するかです。

物足りない、まだ知らないことがあるといった不安は、いつまでもPlanの段階から抜け出せずにいる悪習慣を生んでしまいます。
そうこうしているうちに、同じビジネスモデルで誰かが成功してしまうのがオチです。
PDCAの本質は、この4つのサイクルをいかにハイスピードで繰り返し続けることにあり、たった一度のPDCAフローを完璧にすることではないと心得ておきましょう。
サイバーエージェントの藤田社長も大量行動によって成功したひとり

話題のAbemaTVや、ブログをここまで一般化させたアメブロで有名になったサイバーエージェントの藤田社長はDo(行動)を大量に行うことによって、成功したひとりです。
藤田社長は独立した当初、「何を売るか?」を具体的に決めていませんでした。
見切り発車でも行動をすることで、その当時珍しかったインターネットという分野に出会ったと言われています。
「9割以上成功する確率がないと、動き出さないという性格」だったら、今のサイバーエージェントはないと思います。
しかも今でさえ自社サービスを行っていますが、当時は「営業代行業」として、商材を複数売っていたと言われています。
事業の形をさまざま変えているため、走りながら検証と改善を繰り返してきたのです。
つまり計画段階での完璧さは、今の時代あまり通用しなくなってきているのかもしれません。
今の時代は「山登り経営」から「波乗り経営」へ変わってきている!

スタート段階から山のてっぺんを目指し、その目標に向かって一段一段登っていく。経営は山登りに似ていると言われています。
しかし今の時代何が起きるかわかりません。
山のいただきが変わることもありますし、5合目まで進んだけど、急にルートが変わることもあります。
予期せぬことが多くあるのです。
山登り経営とは反対に、時代の波に乗って形を変えていく経営を、波乗り経営と呼ばれています。

波乗り経営は、いい波が来たら乗っていく、次に波が来たらまた乗っていく。
今の時代は形を変えても波乗りで進んでいく経営があっていると思います。
そこには完璧な計画よりもいかにやってみるか行動が大切です。失敗しても見えてくることもあります。
行動してみないとわからないことはよくあるのです。
失敗は先生である!

起業家はPDCAを何度も繰り返す中で、何度も何度も失敗をするわけです。
そしてここから学びを得ます。失敗は、最高のノウハウといっても過言ではありません。
なぜなら、二度と同じことを繰り返す必要がないのですから。
行動することで検証を重ねるため、大量行動することは起業家の使命なのかもしれません。

